asahi.com: ジェイコム株、売買停止に 東証、大量買い注文の可能性 - ビジネスという記事が出ていました。
この件については、私自身、非常に注目しています。
みずほ証券は8日、ジェイコムの発行済み株式数の42倍の売り注文を誤って出したが、その収拾策として市場で買い入れを進める方針を明らかにしている。ただ、大量の買い注文などによってジェイコム株価の乱高下を招く可能性があると東証は判断。一時的に同株の売買停止に踏み切った。とのことですが、こうした状況下では、大量の買い注文が入るのは必然です。
特に、ジェイコム株の保有者は、寄り付かせないことを目的に、成り行きで可能な限りの買い注文を入れるでしょう。
寄り付かなければ、売り注文を出した人も売り注文を取り消しして、ますます寄り付かなくなります。
典型的な踏み上げ相場になるのは、日を見るより明らかです。
私が今回の件に注目しているのは、この事態がどのように収集されるかです。
東証が売買停止に踏み切ったところで、みずほ証券の買い入れ手段が減るだけで、買い入れが推進されることはなく、むしろ逆日歩の発生でみずほ証券の負担が増えるだけでしょう。
誤った売り注文であっても、注文を出してしまった以上、後は自己責任の原則が適用されるはずですし、そうでなければおかしいです。
個人投資家が相場の流れを読み違えて空売りしてしまい、その結果踏み上げに遭って大損失を被ってしまった場合とどう違うのか、東証に納得の出来る説明をすることはできないと思っています。
みずほ証券には可哀想ですが、市場の原則に従えば、このまま踏み上げに遭ってでも市場で買い入れを進めてもらうしか、手はないと思うのです。
もしも東証が、ジェイコム社に、特例としてみずほ証券に株式を発行するように促したら、それこそ個人投資家の反感を買うでしょう。
今朝のニュースで、みずほ証券の損失は、270億円とか、300億円とか報じられています。
が、そもそも買い入れを完了していない時点で、損失額の算定は出来ません。
確定していないのですから... いったいどうやって算定したんでしょう。
多分、1,000億円規模の損失になるのは避けられないと思います。
今回の注文で、システム的には警告画面が出るようになっていたらしいですが、多分、OKボタン1発で済むような簡単な警告画面だったのでしょうね。
もちろん、担当者が悪いのでしょうけど、システム上の問題も大きいと思います。
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