いまどき、信じられない内容の記事が日経ITProで公開されていました。
Q&A:メールを出張先で確認したい:ITproという記事です。
全文引用します。
Q:短期の出張が多いのですが,重いノートパソコンを持っていくのが面倒です。それでも,ホテルのパソコンなどでメールだけは確認したいと思っています。その方法を教えてください。業務に関連するメールをフリーメールに転送するなど、もっての他です。
A:会社のメールをWebで見られるようになっていれば簡単です。もし,そうなっていない場合は,他に契約しているプロバイダーに転送して,そこのWebメールサービスを利用しましょう。
会社のメールがWebブラウザでも見られるようになっていれば,ホテルのパソコンやインターネットカフェなどでメールを確認できます。しかしそうなっていない場合は,他に加入しているプロバイダやMSN Hotmail,Yahoo!などWebメールに対応したサービスを利用するのがよいでしょう。会社で使用しているOutlook Expressなどのメーラーの転送機能を使うか,サーバー側で転送設定をします。会社のメール転送に関しては,必ずルールを作成していると思いますので,上司やシステム担当者に確認をしましょう。
操作が終わったら必ずブラウザを終了Webメールは文字通り,「InternetExplorer」のようなWebブラウザでメールの送受信ができるサービスです。アットニフティ(@nifty)やビッグローブ(BIGLOBE),ソネット(so-net)など,大手のプロバイダならば,ほとんどがWebメールサービスに対応しています。出発前にあらかじめ使用方法を確認しておいてください。
どの場合も,すでにそのプロバイダのメールアドレスを取得していれば,特別な登録作業や追加料金は必要ありません。
注意すべきなのは,どのプロバイダでも,ログインID(ユーザー名)とパスワードがないと接続できない点です。また,操作が終わったら必ずログアウトして,ブラウザを終了させてください。さもないと,ブラウザにユーザー名とパスワードが記憶されたままの状態になってしまい,ほかの人にメールを見られたり勝手に利用されたるする恐れもあります。もちろん,「パスワードを記憶させる」にチェックを絶対に入れないようにしましょう。
情報セキュリティに関して規則を設けている企業であれば、たいてい、禁止されている行為でしょう。
私の勤務先でこのようなことをすれば、厳重注意は当然で、下手をすれば懲戒解雇です。
技術的に可能なことと、情報セキュリティ上やって良いことの区別が出来ずに記事を書くのはやめて欲しいものです。
「システム担当者に確認しましょう」と書いたところで、それは決して免罪符にはなりません。
それくらいの良識すらないのかと、唖然としました。
情報漏えい事件が枚挙に暇がないご時世に、このような記事を公開するとは、日経ITProの見識を疑わざるを得ません。
Winny騒動の教訓は、日経にはまったくないのでしょうか。
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