靖国「行くのは個人の自由」、任期中の参拝示唆…首相という記事が出ていました。
私は、小泉首相が首相在任中に靖国神社に参拝するのは見送るべきだと考えています。
【オタワ=吉山隆晴】カナダ訪問中の小泉首相は27日夜(日本時間28日朝)、オタワ市内のホテルで同行記者団と懇談し、自らの靖国神社参拝について「何回行こうが問題にはならない。個人の自由ではないか」と述べ、9月までの首相在任中に参拝することを示唆した。憲法や法律には明記されていないことですが、世の中には「他人が嫌がることをしてはいけない」という基本原則があると私は考えています。自民党総裁選に関しては、9月8日に告示されるとの見通しを示したうえで、「(靖国問題が)争点になるとは思わない。争点にしたい人もいるが、突き詰めれば、『中国の言い分に従いなさい』というのが靖国参拝はいけないと言う人たちだ」と強調した。
似たようなことは、小学校の低学年生の道徳の時間でもきっと教えられているのではないでしょうか。
少なくとも、私は、自分の子供への躾として「他人が嫌がることをやってはいけません」と言うつもりです。
靖国神社にどういう人が祀られているのか、その人たちが実際には何をしたか、ということは、二の次だと思います。
もちろん、小林よしのり氏のように事実を明らかにしようという姿勢を、否定はしません。
それはそれで、大事なことだと思います。
しかし、一番大事なことは、アジアの近隣諸国は、首相の靖国神社参拝を快く思っていないという事実です。
首相がどういう気持ちで参拝しているか、実際に祭られているのがどういう人か、そうしたことを客観的に説明しても、不快に感じる人は、不快に感じているのです。
「不快に感じるのがおかしいんだ」という理屈(屁理屈とも言います)は、絶対に通じないのです。
一国の代表が、なぜ、他国の人が嫌だと思っていることを平気で出来るのか、それが私には理解できませんし、首相の行動を止められない自民党も私は嫌いです。
例えるなら、ごみ屋敷騒動が挙げられます。
当人は「自分はごみだとは思っていない」と言っても、実際に庭や塀際に高く積み上げられた異臭を放つごみは、一般的には近所迷惑も甚だしい行為で、近所の方は「不快だからやめて欲しい」と言いますよね。
そして、そうした報道を見ると、たいていの人は「ご近所の方々は可哀想だ。行政で何とかしてあげられないのだろうか。」と考えるでしょう。
靖国参拝問題も、これと同じではないでしょうか。
小泉首相がごみ屋敷の主で、アジアの近隣諸国がごみ屋敷周辺に住んでいる近所の人達だとしましょう。
私は、ご近所の人達に心から同情しますし、ごみ屋敷の主は考えを改めるか、さもなくばいなくなって欲しいです。
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