ヤフオクのトラブル急増

今日は、ヤフオク(Yahoo!オークション)関連で2つのトラブルの記事が出ていました。
一方は落札者側のトラブル、もう一方は出品者側のトラブルです。
ヤフオクの信頼度はかなり落ちて来ているなと感じています。

まずはasahi.com: 「ヤフオク」トラブル増 入札資格緩和が背景に - デジタル:です。
記事のタイトルにある通りで、参加者を増やそうと安易に入札資格を緩和したのが原因ですね。

 出品や入札参加は従来、クレジットカード番号やネットバンク口座を登録し、会費を支払う会員に限っていたが、4月以降、段階的に条件を緩和。4月以前は約600万人だった入札資格者は10月末に1800万人に増えた。しかし、本人確認なしで複数の登録が可能なことから、自作自演と見られる価格操作や「いたずら入札」が多発。11月に発売されたゲーム機のプレイステーション3(PS3)には、1億円以上の入札がされる例も相次いだ。
PS3の件は、私も見ていました。
本当に、何でもありの無法地帯になっていました。
これでは、安心してオークションに参加することなどできませんよね。
一刻も早く、本人確認を復活させるべきでしょう。


もう一つはYahoo!ニュース - impress Watch - ヤフオクで「家電ドットコム」の落札商品届かず、被害総額は最大1億超:です。

 ヤフーは、「Yahoo!オークション」で電化製品を出品していた販売業者「家電ドットコム」が落札者に商品を発送せず、被害報告が寄せられていることを明らかにした。落札者は約1,700人で、被害総額は最大で1億数千万円に上る恐れがあるという。

 家電ドットコム(ID名は「kaden_com2006」)は、ヤフーが審査して許可を与えた「Yahoo!オークションストア」として、12月1日からデジカメや液晶テレビなどの電化製品を出品。ヤフーによれば、落札者から「商品が届かない」などの苦情が15日以降に相次いでいるという。

 これを受けたヤフーは、家電ドットコムに電話で注意をしたが、20日以降連絡が取れなくなったことから、同日に出品資格を停止。翌21日、落札者に対して、料金を支払わないようにメールで呼びかけた。落札者は約1,700人で、落札総額は1億数千万円に達するという。現在、被害者や被害総額は調査中としている。

これって、まさに自転車操業ですよね。
他の店よりも圧倒的に安い価格で出品しておいて、どんどん入札・落札させて、入金されたお金を元手に仕入れて販売してプラスの評価をたくさんもらっておきます。
初めの頃は、ほぼ仕入れ値で売買しているのでしょう。
そうして、取引量が増えて来たら、ある時点でドロンするわけです。
最後のほうの入金に対しては品物を仕入れることもなく、姿を消して逃げ切ってしまえば、最後のほうの入金(今回は1億円以上)を持ち逃げできてしまうわけです。

こうなると、「良い評価をたくさんもらっている出品者だから信用できる」という判断基準さえ通用しなくなってしまいます。
「薄利多売だから安く販売できるんだろうな」という推測さえ成り立ちません。


ネットオークションをうまく利用するのは、なかなか難しいですね。