asahi.com:「あるある大事典」の納豆ダイエットで捏造 関西テレビ - 暮らしという記事が出ていました。
こうした捏造番組を出してしまった以上、「あるある大事典」は放送打ち切りにすべきでしょう。
フジテレビ系の生活情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を紹介した7日放送分にデータ捏造(ねつぞう)などの問題が判明し、制作した関西テレビ(大阪市)が20日、発表した。番組では、納豆を食べた被験者の中性脂肪値が正常値になったとコメントし、字幕で数字をつけて紹介。だが実際には測定しておらず、他の実験でも測定や検査をしないまま、架空の数字を番組で流していた。会見した千草宗一郎社長は「放送局としての信頼を著しく損ない、視聴者の信頼を裏切ることになり、誠に申し訳ない」と謝罪した。測定していなかったものを、測定していたかのように放送していたんですね。
明らかな捏造であり、信憑性も何もあったものではありません。
これでは、被験者が黙っていないでしょうし、事実を知らされた消費者の怒りは収まらないでしょう。
関西テレビは、被験者は実際に体重が減ったとし、「部分的には事実と異なる内容を放送してしまったが、番組全体については学説に基づいて制作した」としている。
無理のある言い訳でしかありませんね。
そもそも、学説自体、信用できるかどうか怪しいです。
さらに、学説を唱えたのは、納豆を食べる文化のない米国の学者とのことですし、納豆にダイエット効果があるという学説は存在していないのでしょう。
単に、納豆に含まれる大豆イソフラボンが、ダイエット効果があるとされるDHEAホルモンの原料になるという話であり、言ってみれば「風が吹けば桶屋が儲かる」的な発想でしかありません。
被験者は実際に体重が減ったと言いますが、それが納豆を食べたからだという証明にはなっていません。
私は実際に番組を見てはいませんが、おそらく被験者が普段摂取している食事よりも低カロリーになっていた可能性に関する考察はなかったでしょう。
おかげで、ダイエット効果に関係なく納豆を食する文化のある我が家は、納豆を入手できなくなり、いい迷惑です。
増産した納豆メーカーや大量に仕入れた小売業者は、明日からの消費激減で、大量の在庫を抱えることになり、少なからず赤字になることでしょう。その分、これまでの一週間で消費が増えていたかも知れませんが、そもそも売り切れになっていたのですから、普段の倍の売り上げというわけではなく、大した黒字額にはなっていなかったでしょう。今週の大量の在庫余りを廃棄処分にすることで、トータルでは間違いなく大赤字です。
小さな納豆業者は、「特需だ」と思って大量に原料を仕入れて増産体制を取っていたしっぺ返しで、不渡りを出して倒産するところも出てくるでしょう。
「あるある大事典」は、即刻、放送打ち切りにすべきです。
我々、消費者としては、今後「あるある大事典」が放送されてもチェンネルを合わせないで見ないことで、テレビ局に抗議しましょう。
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