ブッキングから復刊された、小山田いくの魑魅(すだま)をAmazonで購入し、早速読みました。
ソニー・マガジンズから出版された元のバーズコミックスのも持っているのですが、新作描き下ろし「1968年の標本ビン」が収録されているので、迷わず買ってしまいました。
以下、描き下ろし「1968年の標本ビン(魑魅の素)」の感想です。
小山田先生は、子供の頃は漫画と昆虫採集が趣味だったんですね。
長野県出身だけあって、自然には恵まれていたのでしょう。
そのあたりの体験が、「魑魅(すだま)」に限らず「フォーナが走る」や「Queen Bee」にも現れているのかなと思います。
それともう一つ、小学校の修学旅行で新潟の海に行ったエピソードが描かれています。
小山田いくで新潟の海と言えば、「すくらっぷ・ブック」の第63話から第66話あたりがすぐに連想されます。
きっと小山田先生にとって、海と言えば新潟の海だったのでしょう。
そうしたことを思いながら読みました。
ところで、帯には「著者が最も復刊を望んだ一冊」と書いてあります。
私にはちょっと意外でした。
思い入れというより、入手困難性から小山田先生が復刊を望んだのかも知れませんね。
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