発車時刻に正確な神奈中バス

やきとり工房 辻堂店に寄って(酔って)、良い気分で帰路に着いたのですが、途中、その気分がふっ飛んでしまいました。
午後8時頃に、辻堂駅から藤沢駅行きのバス(09)に乗り込みました。
一番に乗って、バスの左側の一番前のシートに座り、「早く出てくれないかな」と思っていたのですが...

ちょうど午後8時5分に、バスの乗車口が閉まりました。
発車時刻に正確なことは、日本では当たり前なのでしょう。
でも、私の耳に入って来たのは「右良し、左良し」という運転手の声、それと同時に私の目には、私の目前、運転手の顔から5メートル以内のところで、左手を高く上げながら、「乗せてくださーい」とアピールしなが駆け寄る女性の姿が入りました。

当然、運転手は乗車口を開けて、その女性を乗せるのだろうと、私は思いました。
でも、バスは、「右よし、左よーし」という運転手の車内アナウンスとともに何事も無かったかのように発車してしまいました。
前述のように、バスの運転手と、駆け寄って来た女性との距離は5メートルもありませんでした。
左側最前列のシートの私との距離は、2メートルなかったでしょう。

酔って判断力の鈍っていた私は、運転手の顔と、駆け寄って来た女性とを、自分の顔を左右に振って「えっ、えっ?」と内心思いながら、結局言葉を発することができませんでした。
女性の落胆する顔を、すぐ左手に見ながら、バスは発車しました。

その路線は、1時間に1本だけです。
バスが出た後、その女性は、半ば途方に暮れながら、肩で息をしながら、時刻表に見入っていました。
なぜ、私は「すいませーん」と大声を発して運転手を制することができなかったのか...

何より、運転手の「右よし、左よーし」という声は、本当に周囲を見て発した言葉なのか、はなはだ疑問です。
その後も、停車中のタクシーに対する不要なクラクションもあり、ほろ酔い気分は吹っ飛んでしまいました。

私が停留所で降りた時、予定時刻より3分ほど早かったです。
すぐそばまで駆け寄る女性をむざむざ見捨ててまで、時刻通りに発車する必要があったのだろうか、甚だ疑問です。

バス会社関係の方からのコメントがあると嬉しいのですが、多分、来ないでしょうね。