2007年の5月に地上波で放送されていたのを録画しておいていたものを観ました。
見終わってみて、なかなか良かったです。
特に、家族がバラバラになったことから始まった冒険を通じた、ワタルの成長という観点で見ると、見応えがありました。
映像全体の迫力も、ファンタジーものらしく、要所要所ではしっかり描かれていたと思います。
個人的に印象的だったのは、中盤、城の中でワタルの父親がワタルに会って語った言葉です。
「おまえも大人になれば、分かるはずだ。」
「俺がいつもどれだけ我慢しているかも知らないで。」
「働いて働いて、寝る時間も削って、欲しかった新車を何度も我慢して、誰も俺に優しくない、感謝しない、当たり前だと思っている。」
「こんなのが俺の人生なのか。うまいもの食って、欲しいものを買って、俺は俺のために生きちゃいけないのか、俺のためだけに。」
「もう嫌なんだよ。だからもう、大人も夫も父親も全部辞めてやる。」
確かに、世のお父さん方の中には、こうした思いを抱いて日々過ごしている人たちが少なくないでしょう。
でも、家族持ちの父親でいる以上、何かは我慢しなければならないはずで、我慢した結果、家族という喜びや悲しみを分かち合ってくれる存在に巡り合えるのだと私は思いたいです。
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