緑地保全活動にボランティアで参加

緑地保全活動勤務先の会社で募集されていた、緑地保全活動のお手伝いにボランティアで参加して来ました。
最近、活動範囲が限られていて生活がマンネリ化しつつあったのを変えたかったというのも今回の参加理由の一つでした。
少し前まで風邪が長引いていて、応募締め切りのギリギリまで悩んでいましたが、概ね治って来ていたので申し込みました。
参加してみて良かったです。

緑地保全活動活動場所は都内の外れで、自宅から電車とバスで1時間半ほどのところでした。
土曜日でしたが、平日の会社のある日とあまり変わらない時間に起きて家を出ました。
待ち合わせに遅れて他の方に迷惑にならないよう余裕を持って出たこともあって、事務局の人以外の参加者の中では私が一番早く集合場所に着きました。
寒い中だったので、そこまで余裕を持たなくても良かったのかも知れませんが。

9時半過ぎから事務局と活動の関係者の方からの挨拶や説明、その後、緑地の観察などがありました。
参加申し込みをした時にはあまり意識していませんでしたが、会社と東京都、そしてNPO法人による合同の活動なのでした。
説明を聞いて知ったのは、緑地などの維持に関して、保存、保護、保全は意味が違うということです。
保存は、人間が手を加えずに、自然のありのままに任せること。
保護は、保存に似ていますが、外来種の影響などを排除するようにして、現状を維持するように人間が管理をすること。
そして保全は、例えばエネルギー革命以前に定期的かつ順番に木を伐採して木炭などに利用しつつ、全体としては山の姿が長期的に同一に保たれるようにするといった、人為的な生態系の管理とのこと。
勉強になりました。
特に、保全は、人間による手入れがなされなくなると荒れて行ってしまうことを知りました。

そうした諸々の説明と自然観察の後で、二つのグループに分かれて、午前中の残りの時間、私のグループは間伐作業を担当しました。
普段も庭木の手入れでノコギリは使っていましたが、高さ6,7メートルほどの木を伐採したことは流石になくて、貴重な経験をさせてもらいました。
倒したい方向に三角形の切り込みを入れて、その切り込みの下から3分の1くらいの高さに反対側からのこぎりを入れて行くのですね。
ただ、午前中は3人で一本の木を切っただけで、正直なところ物足りなさを感じていました。

昼食は、ガストのデリバリーと、NPOの方々が用意して下さったお味噌汁をいただきました。
お味噌汁にはその辺りで採れたキノコが入っていて美味しかったです。
美味しかったのでお味噌汁のお代わりをいただいたのですが、午後からの座って前屈みの作業でやや気分が悪くなってしまい、正直少し後悔しました。

お昼を済ませてから、まず下草刈りの作業をしたのですが、屈んでの作業ということもあって途中で腰が痛くなってしまいました。
その後が山道の整備で、間伐材を使った階段の補修をしたのですが、午前中とは大違いでとてもタフな作業でした。
太い幹をのこぎりで適当な長さに切って階段のステップの端の部分に横たえ、中くらいの太さの幹をのこぎりで切って縦の杭にして両端に打ち込む、これを30人くらいで分担して、100メートルまではなかったと思いますがけっこうな長さの山道を整備したわけで、汗だくになって、のこぎりの使い過ぎで右腕が笑ってしまいました。
活動が終わったのが午後3時頃で、ヘトヘトになってしまいました。

その後で、参加者の有志で焼き鳥屋さんで懇親会をして、少々飲み過ぎましたが、電車を大きく乗り過ごすことなく帰って来ました。
このような活動があったら、また参加することを考えてみようと思っています。

ちなみに、懇親会の時に聞いたのですが、NPO法人さんには指導料という形で会社からお金が支払われているとのことでした。
整備用具を準備していただいたり、色々と教えていただいたりしたわけで、それを考えると法外な金額ではないのですが、そういう仕組みになっているのだなぁと少し考えてしまいました。