Yahoo!ニュース - 共同通信 - 年賀状など5百通配達せず 長野・アルバイトの高校生という記事が出ていました。
私も、高校生の時に、2年続けて郵便局での年賀状配達のアルバイトをしていました。
長野ほど雪の多い地方ではなかったのですが、配達区域はギアのない郵便局の自転車では登れないような山の中腹の地域で、たまたま大晦日から元日にかけて雪が降り積もり、元日の配達は泣きたくなるほどでした。
荷台の箱に年賀状がぎっしり積まれた状態で、一度自転車を倒してしまい、起こすのにものすごく苦労したのを覚えています。
監査室によると、高校生は2日、配達を担当した郵便物約800通のうち、年賀状437通など計513通(77世帯分)を自宅の車庫に隠していた。「雪の中、自転車を押すのに疲れ、途中で配達が嫌になった」と話しているという。長野県となると、坂道も多く、雪の中での配達は大変だろうとは思いますが...
たったの800通ですよね。
大した重さでもないですし、鞄に入れて、歩いて配ることも十分出来たのではないかと思います。
高校生は郵便物を隠した翌日の3日も出勤したが、友人と話し込んでほとんど配達しなかったので、同日付で解雇された。6日になって長野南郵便局に「年賀状が届かない」と連絡があり、調べた結果、郵便物隠しが発覚した。3日に解雇されるとは、元々、不真面目な若者だったのでしょう。
気になるのは、今後、郵政民営化の影響がどう出るか、です。
年末の何かの特別番組で、郵政民営化を見据えてアルバイトの数を減らし、局内の作業効率を少しでも減らそうと努力している姿が報道されていました。
民営化されてコスト意識が向上すると、アルバイトの数を減らし、配達区域を拡大するといったコスト削減策が行なわれるでしょう。
その結果、郵便局でのアルバイトに集まる若者の数が減り、質が落ち、今回のような事件が頻発するようになるのではないか、と危惧しています。
私の頃は、公立高校では高校生のアルバイトが認められておらず(公には、です。隠れてバイトしていた人は、いたかも知れません)、唯一、年末年始の郵便局でのアルバイトだけが認められていました。
採用にも、郵便局側でちゃんと面接があり、不真面目な人は採用されていなかったと思います。
今や、高校生がアルバイトをするのは、別に珍しいことではありません。
郵便局よりも待遇の良いアルバイトは、たくさんあるでしょう。
郵便物が一気に増える年始の時期に、質の良い配達員をどうやって確保するか、郵政民営化の課題の一つではないかと思います。
郵便局ごとに裁量権が拡大するのであれば、局員は郵便局内での戸別区分作業に注力して、配達作業を、思い切ってアウトソースするという手もあると思います。
ヤマト運輸を始めとして、配達業務に関するノウハウを持っている民間企業はたくさんあります。
素人で信頼できない高校生を期間限定で雇うより、よほど良いのではないかと思います。
郵政関係者のコメントをお待ちしております。
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