民主党の永田議員、辞職へ

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <堀江メール>民主党の永田議員、辞職の意向伝えるという記事が出ていました。
結局、小泉首相の答弁の通り、ガセネタだったようです。

 民主党の永田寿康衆院議員がライブドア前社長の堀江貴文被告から武部勤・自民党幹事長の二男への「送金」メール問題をめぐり、議員辞職の考えを同党に伝えていることが分かった。複数の同党国対幹部が23日、明らかにした。
 永田氏は16日の衆院予算委員会で、堀江被告が武部幹事長の二男への3000万円の送金をメールで指示したと指摘したと追及したが、メールの信ぴょう性が疑われるなど自らの質問への批判が強まり、議員辞職を検討しているとみられる。 永田氏の辞意などを受け、民主党は23日午前、国会内で緊急役員会を開き、今後の対応を協議した。党側は永田氏を慰留する方向だが、最終的な判断は不透明だ。
嘘の情報に基づいてあれだけ世間や国会を騒がせたのですから、議員辞職は当然でしょうね。
一民間人である武部氏の次男まで巻き込んで、彼の名誉をズタズタにしたのですから。
民主党が慰留する方向というのも、信じ難いです。
彼が慰留される理由など、何一つありません。
民主党って、本当に、身内には甘い党なんですね。
私自身、民主党を支持してきただけに、非常に残念です。

今回の騒動、民主党は、以下の2点が稚拙だったと思います。

(1) メールの信憑性の確認
電子メールには、ヘッダ情報があります。
それを見ると、転送経路など、ある程度の情報が分かります。
偽装メールの場合は、これを見ると一目で分かります。
ところが、公開されたメールのコピーには、そもそもヘッダ情報のごく一部しか載っていませんでした。
しかも、内容は黒塗りばかり。
ITに関する知識のある人が見たら「これだけでは、メールの体裁をしているだけで、信憑性は高いとは言えない」と直感的に思うでしょう。
私も、そう思いました。
しかし、前原民主党代表は「信憑性は高い」と言って来ました。
ITの専門家にちょっとコメントをもらえば、「これだけで自民党を追求するのはあまりに危険だ」と当然指摘されたと思うのですが、そうしたコメントさえ、もらっていなかったんでしょうね。
と言うより、永田議員や民主党幹部の近くには、ITに関してそこそこの知識を持った識者が一人もいないということが露呈した感じです。

(2) メールを提示した後の追及の仕方
送金指示メールだけでなく、送金の確認を取ってから追及しなければならなかったでしょう。
要するに、最低限必要なウラを取っていなかったということです。
民主党としては、自民党にダメージを負わせ、武部幹事長の辞任まで追い込みたかったはずです。
そうであれば、攻め方として、メール文章の提示だけで全然足りないことはちょっと考えればすぐに分かると思うのですが。
送金記録とか、あるいは送金した人の証言とか、そうしたものがなければ、民主党の「メールの提示」に対して自民党は「送金された事実は確認できなかった」と反論すれば、議論が平行線になることは予想ができたはずです。
その次の一手まで考えていなかったら、駄目でしょう。

民主党は曲がりなりにも野党第一党なんですから、ちゃんとストーリーを考えてから発言・行動して欲しいものです。
ゴシップ誌の記者と同じレベルで国会議員を務められたら、国民は困ります。
と言うか、こんな稚拙で大きな騒ぎを起こしておいて、張本人の辞職を慰留するような民主党には、政権政党としての資格はまったくありません。
永田氏本人が辞職の意思表示をしたのがせめてもの救いですが、民主党の幹部は全然だめですね。
残念ですが、当分、自民党は安泰でしょう。

本記事を読んだ民主党関係者、民主党支持者からのコメントは大歓迎です。
ぜひ、私の反自民党の気持ちを元に戻していただきたい...

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