ネットオークションで商品が送られて来ない被害に対して、オークション主催元が全額損害補償をするという異例の措置が取られたとのことです。
Yahoo!ニュース - 読売新聞 - ヤフオク登録会社破産、被害者に異例の全額補償という記事です。
国内最大のインターネット競売サイトを運営する「ヤフー」(東京)は、サイト上に登録していた宝飾品販売会社が破産を申し立てたために商品を受け取れず、返金も受けられなくなった落札者全員に対し、金銭救済を図ることを決めた。私は、ネットオークションから足を洗った身ですが、確か、Yahoo!オークションでは、手元に商品がない場合の出品(いわゆる、空出品)を禁止していたはずです。同社が把握しているのは約300件、総額約2000万円だが、破産申し立て代理人によると、約450件、約9000万円に上る。全件、全額対象の補償は異例。
破産を申し立てたのは、大阪府内の有限会社と女性代表(36)で、負債総額は約9500万円。
ヤフーなどによると、代表は2002年からオークションに個人出品。「香港直輸入」と宣伝し、落札者から送金を受け、指輪やブレスレットなどを郵送する受注販売で人気を集めた。
記事中に受注販売と書いてあるので、おそらくは禁止されていたカラ出品をしていたのでしょうね。
そうでなければ、いくら負債があろうと、手元にある商品を発送することは出来るはずで、商品が届かない被害は発生しないでしょうから。
そういう意味では、空出品していた業者を事前に退場させられなかったオークション主催元にも問題があるということになるのでしょうね。
それにしても、1億円近い損害を補償するとは、けっこうすごいことですよね。
それくらい補償しても大丈夫なくらいの手数料収入があるのでしょうか。
とは言え、今回の事件を踏まえて、今後はカラ出品を防ぐ手立てを考える必要がありそうですね。
Yahoo側のチェック能力では、膨大な出品を全部調査するのは、流石に限界があるでしょう。
Yahooの規定に反した出品を見つけてヤフーに通報したオークション参加者には、参加者の評価をいくつかプラスにするような仕掛けを作ったら、オークション参加者が相互に自浄作用を発揮できるのではないかと思うのですが。
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