家内の実家がこれまでISDNを使っていたのですが、流石に遅いということで、NTT東日本のフレッツADSLにする手続きと機器の設定をしてあげました。
我が家ではDION ADSL, So-net ADSLなどを乗り換えたり速度を上げたりしながら使って来たので、勝手は分かっているので設置・設定はすぐに終わるだろうと思っていたら、思わぬ苦戦をしてしまいました。
「フレッツADSLで使えるADSLモデムで一番安いものを」と思い、NTT東日本のADSLモデム-MS5というのを通販で調達して持って行ったのですが、これがちょっと失敗でした。
DIONやSo-netからレンタルされるADSLモデムは、実はブロードバンドルータ機能を内蔵しているものです。
私は、それが普通なんだろうと思い、ADSLモデムならどれでも同じと思っていたのです。
ところが、今回買ったMS5は、ブロードバンドルータ機能を内蔵していないシンプルなADSLモデムでした。
その違いがなかなか理解できなくて、「何でつながらないんだろう」と四苦八苦してしまいました。
結局は説明書を見ながらきちんと動くように設定できたのですが、セキュリティ上で大きな問題があります。
ブロードバンドルータ内蔵のADSLモデムであれば、パソコンのIPアドレスはプライベートアドレスで、ADSLモデムのところでNATをしてインターネットにアクセスします。
したがって、インターネット側からハッキングしようにも、ブロードバンドルータのところがファイアウォール的な働きをしてくれるので、簡単にはハッキングが出来ません。
パソコン側は、ウィルスとスパイウェアの検出が出来ていれば、セキュリティ上の問題はありません。
ブロードバンドルータを内蔵していないADSLモデムの場合、パソコン側のIPアドレスはプライベートアドレスなのですが、これではインターネットにアクセスできません。
パソコン側でPPPoE制御を行なってインターネットにアクセスする必要があります。この際、パソコンにはグローバルアドレスが割り振られます。
したがって、パソコン本体が、インターネットに直接さらされているわけで、そのままではハッキングされる可能性があります。
ファイアウォールの設定までしっかりしていないと、セキュリティ上、安心して使うことが出来ません。
まあ、何らかのセキュリティソフトを入れてしまえば良い話なのですが、やはり、心配は少ないに越したことはありません。
ブロードバンドルータ機能内蔵のADSLモデムにすれば良かったかなと少し後悔しています。
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