TSUTAYAのDISCASでBlu-rayをレンタルして見ました。
地上波でOAされていたテレビシリーズを見てけっこう面白いなと思っていて、映画の宣伝文句である「“アイリス”の真実は、すべて映画で明かされる-」に期待して見たのですが...
正直、期待外れでしたね。
テレビシリーズを見てある程度満足した方は、映画のほうは見ないほうが良いかも知れません。
理由は次の2つです。
1つ目は、ストーリーの肝心な部分がテレビシリーズと異なっていることです。
9割以上はテレビ放送のシーンをそのまま持って来ていますが、重要な人物が省かれていたり、終盤に亡くなる人と生き残る人が逆になっていたり、そして何よりヒロインの一人であるソンファの役割ががらりと変わっています。
10話以上のストーリーを2時間に凝縮するのですから、多少役割が変わっていても、それでストーリーの辻褄が全体として合っているのであれば良いのですが、これがどう考えても合わなくなっています。
ソンファはテレビ版ではパク・チョリョンの忠実な部下ですが、映画版では途中からヨン・ギフンの部下になっています。だとしたら、(ヨン・ギフンが実行しようとしていた)核テロを、ヒョンジュンと共に命を懸けてまでソンファが阻止するのは、おかしいんですよね。
まして、その後で「ヨン・ギフンの計画を阻止した」ことを理由にパク・チョリョンを射殺すると言うのは、ソンファ自身がヨン・ギフンの計画した核テロを阻止するのに大立ち回りをしたことと、矛盾しているのです。
2つ目は、テレビ版を見て多くの視聴者が知りたがっていたであろう真実は、ほとんど何も明かされていないことです。
ラストでヒョンジュンを狙撃したのが誰かは、明かされます。が、それが誰であろうと、視聴者はそんなに関心がないと思うのです。(ついでに書くと、波のある海上の船の上から遠くを走る車の運転手の頭部を狙撃するのは、超一流のスナイパーでないと不可能です。)
スンヒとアイリスの関係とか、アイリスの黒幕とか、そうした真実は一切明らかにされていません。
見終わって、正直なところ、かなりがっかりしました。
アクション・シーンはそれなりに頑張っていたと思います。
が、その分、ストーリーが雑なのです。テレビシリーズを見ていても、ストーリー上の時間の流れと、撮影シーンの時刻(例えば昼夜とか)が合っていないところとかが気になっていました。
日本の映画会社で製作された映画では、まずありえないことです。
しばらく、韓国ドラマや韓国映画を見るのはやめようと思っています。
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