TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ました。
元々は、これを見たくてDISCASの会員になったようなものなのですが、人気が高くてなかなか送られて来なくて、ウェイト対象に設定して2日目に送られて来ました。
実は1回見ただけでは良く分からないところがあって、2回見て何とかある程度分かったという感じです。
さらに、STARGAZERのホームページを見ておさらいをして、ようやく全貌を理解できました。
やはり、45分という枠に収めるのは難しい内容だったと思います。
まず、ガンダムSEEDというタイトルですが、ガンダムSEEDの登場人物はほとんど出てこなくて、ガンダムSEED DESTINYの登場人物がほんの少し出てくる程度です。
ガンダムSEED関係者では名前だけパトリック・ザラが出てきて、DESTINY関係者ではデュランラル議長が声だけ、本人が出て来るのは、ジブリールとステラ、スティング、アウルくらいです。
ですので、SEEDやSEED DESTINYの延長で考えていると、がっかりするかも知れません。
まだ、SEED, SEED DESTINYの特徴として、モビルスーツのパイロットが種割れして超人的な戦闘能力を発揮するというのがありましたが、STARGAZERでは誰も種割れしません。
そのあたりも、失望の対象になるかも知れないですね。
ストーリーですが、DSSD(深宇宙探査開発機構)を軸に、ファントムペインが絡んできます。
DSSDは、オーブのように世界では中立の立場なのですが、独立部隊であるファントムペインにはそのように見えておらず、AI機器の奪取対象になって攻め込まれてしまいます。
印象的だった点を3つほど挙げます。
まずは、STAGE-1で、ユニウス7落下の困難のさなか、ザフトのモビルスーツ(ザク?)が地球連邦軍の組織や街を破壊するシーンが出て来ます。
これは、両親をブルーコスモスに殺されたコーディネーターの子供達に仕業だったのですが、彼らはどう見ても10歳前後でした。
ガンダムシリーズで、10歳前後でモビルスーツを操縦したのは、3人で1台を操縦したとは言え、かつて例がなかったと思います。
次に、殺戮シーンの多さでしたね。
コーディネーターを支援している可能性があるというだけでファントムペインは難民キャンプをまるごと破壊してしまいます。SEED DESTINYでデストロイに乗ったステラが似たようなことをしましたが、シーンとしては今回のほうが残酷に見えました。
また、ミューティーがお亡くなりになるシーンでは、連邦軍のバクーに似たモビルスーツにコクピット付近を繰り返し突き刺されていました。これなど、モビルスーツを倒すというより、モビルスーツのパイロットを絶命させることが目的になっており、ガンダムSEED史上ではもっともむごいものだったと思います。
それと、エドモンドがあっという間にお亡くなりになってしまったのも、驚きでした。
最後は、ファントムペインのスウェンの心変わりでしたね。
ストライクノワールが倒された後、STARGAZERに連れ込まれましたが、セレーネがスウェンの母親の面影を残しているというだけで、セレーネに対する敵対心を喪失してしまいました。
コーディネイター殲滅戦の戦闘要員としての徹底したエリート教育を受けたのであれば、例え鎖骨や肋骨が折れていても、あんなふうにセレーネに打ち解けることはなかったと思うのですが。
殺戮が多かっただけに、少しくらいは人間味のあるハッピーエンドにしたかったのかも知れません。
他にも、突っ込みどころとしては、STARGAZERに乗ったセレーネとスェンが無事救助された時、一体STARGAZERは時速どれくらいでどのあたりにいたのだろうか(1時間掛けて時速100km以上に加速して、それからも加速を続けるとしたら、救助された600時間以降経過した時点ではとんでもない時速になっていたはず)とか、気になるところはけっこうあります。
まあ、SEEDやSEED DESTINYとはまったく別の視点で描いたストーリーだと思えば、楽しめなくもないかな、といったところでしょうか。
ガンダムSEEDの映画版に期待したいと思います。
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