先週、地上波放送されたのを録画しておいたのを観ました。
邦画の実写モノとしては、久々に感動し、途中からは涙が止まりませんでした。
「これまでで最も良かった邦画の実写モノは?」と聞かれたら、間違いなく「LIMIT OF LOVE 海猿」を挙げます。
映画館に足を運んでおけば良かったと少し後悔しています。
本作は、映画「海猿」、テレビドラマ「海猿 EVOLUTION」に続く作品という位置付けだそうです。
私はドラマ「海猿 EVOLUTION」のほうは見ていなかったのですが、ストーリー的には問題なく付いていけました。
映画「海猿」を観ていないと、本作はちょっと理解しにくいかも知れません。
序盤で、鹿児島まで仙崎に会いに来た環菜ですが、ホテルのロビーでウェディングドレス姿を仙崎に披露したところ仙崎から「少し考えさせて欲しい」と言われてしまいます。
観ているほうとしては「えっ、一体何で?」と思ってしまいました。
その謎は、オープニングの飛行機墜落事故のレスキューシーンに秘められており、要救助者2人のうち1人を助けられなかったことに、仙崎は苦悩しているのでした。
その翌日、仙崎は大型フェリーの座礁事故の救難に向かうことになります。
もうちょっと仙崎や環菜の日常が描かれていても良かった気もしますが...
ここからは一時たりともスクリーンから目を話せない展開が始まります。
様々な不運に見舞われ、隊員の仙崎、吉岡、フェリー内の販売店員の妊婦・恵、カーディーラーの男性・海老原とともに、上階は火災、隣室と下階は水没という部屋に閉じ込められてしまいます。
まさに、八方塞の状況で、「一体どうやって助かるのだろう」と思いましたが、かつての上官・下川のアイデアで、下階を潜って別の部屋に行くという脱出を試みます。
怖気づく海老原に対し、恵は「自分は中学時代水泳部だったので大丈夫」と言って、海老原も勇気を出さざるを得ない状況に追い込みます。恵が水泳部にいたというのは、嘘だったのでしょね。でも、あの機転がなければ、海老原は行こうとはしなかったでしょう。
一方で、窮地にいるにも関わらず、「恋愛の終わり方には、結婚、失恋の他に『死に別れ』がある」と口にしてしまうあたり、天然も入っていて、恵のキャラクターが良い味を出していました。
ストーリーは、「やった、助かるぞ」と思われた次の瞬間に別のトラブルが発生することの繰り返しで、本当に4人とも助かるのだろうか、とハラハラしっ放しでした。
特に、落下物に挟まれて身動き取れなくなった吉岡は、流石に助からないだろうと思いましたが、仙崎の強い意志で、間一髪救出に成功します。
フェリーが沈没した直後、普通なら「駄目だったか」と意気消沈するところ、他の保安官が次々と「救助に向かう許可を下さい」と本部に連絡し、一斉に救助に向かうシーンは、最も感動的でした。
また、ところどころで使われていた「同じ空を見よう」という科白も、この映画のポイントでした。
P.S.芳賀
静枝さん、5月6日で36歳の誕生日おめでとう。
ご結婚されていたのですね。
おめでとうございます。
同じ空を見ながら、お幸せを祈っています。
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