地上波放送されて録画していたのを観ました。随分と時間が経ってしまいましたが。
スケール感と音楽(久石譲)はとても良かったと思います。
ストーリーも、現代において戦時中を振り返るという設定でしたが、ちゃんとつながりがあって良かったです。
一点だけ残念な点は、現代の思想を無理矢理織り込んでいたところがあったことです。
具体的には、内田二兵曹が、骨の部分をぶたれたことで「骨折して動けなくなったらどうする」と言って、上官を殴ったシーンです。
戦時下で、あのようなことをしたら、間違いなく独房入りでしょう。最悪、反逆罪として銃殺されてもおかしくない行為です。
いくら同僚の口添えがあったとしても、お咎めなしで済むはずが絶対にありません。
「上官が部下に暴力を振るってはいけない」といったことを口にしていましたが、それはこの時代だからこそ言えることです。
現代人に対する教育的な示唆を与えようとしていたのかも知れませんが、蛇足でしたね。これがなければ、とても良い作品と言えたのに、残念です。
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