ブッキングから小山田いく選集として復刊された、小山田いくのウッド・ノートの第1巻をAmazonで購入し、早速読んでみました。
ちなみに、本ブログサイトのドメイン名は、実はこのコミックのタイトルからいただいたもので、このドメインは既に15年ほど前から使い続けています。
確か、私が中学生くらいの頃、床屋の待ち時間に少年チャンピオンを読んでいて、たまたま読んだ第47話の「ひわ眠る枝の上」にひかれて小山田いくファンになったおぼろげな記憶があります。
さて、復刻本の第1巻ですが、コミックに収録されていなかった連載前の特別読み切り作品と、描き下ろし連作短編「鳥とんだ!」その1が収録されていますので、以下に感想を書きます。
連載前の読み切り作品のほうでは、唐須が入学した小雀(こがらめ)高校のバードウォッチング部のことが書かれています。
本編でも、小雀高校のことは、多少は出て来ているのですが、読み切り作品を読むと、小雀高校のスタイルが具体的に分かってなるほどと思えるところがありました。
本編を読んだ後ですと、本編はバード・ウォッチングを通した高校生の青春ストーリーみたいな感じなのですが、読み切り作品では、自然破壊や鳥と人との共生をテーマにした社会派漫画といった雰囲気が強いですね。
これが、「フォーナが走る」などに続いて行ったんだろうなと思えました。
描き下ろしのほうでは、小山田先生が鳥に興味を持つようになった頃のこと、特にスズメ達が浅間山の小噴火に事前に予知していたというあたりが、具合的で良いです。
多分、今の私たちがなかなか気がつくことが出来なかったことが、30ウン年前の長野県小諸市あたりでは、日常生活に普通にあったのでしょうね。
まあ、私も小さいころは小鳥に興味を持っていて、セキセイインコを飼っていたので、分からないでもないですが。
一戸建ても持ったし、ベランダで小鳥を飼ってみようかと思わなくもないです。
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