TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
3つのエピソードが収録されていますが、ストーリーの関連はまったくなく、作画や音楽も作品ごとに全然違っています。
総合的な評価としては、イマイチかなと思います。
もしも映画館で観ていたならば「観に行くんじゃなかった」と後悔していたかも知れません。
EPISODE 1の「MAGNETIC ROSE / 彼女の想いで」は、宇宙空間でSOSを発した建造物(宇宙ステーション)にジャンク屋が救助に行くのですが... 現実と空想が錯綜してしまい、パニックに陥ってしまいます。
正直なところ、何を訴えたかったのかが、よく分かりませんでした。
EPISODE 2の「STINK BOMB / 最臭兵器」は、3つの中では傑作でした。
解熱剤だと思って服用した試作中の薬が、飲むと、体かからとんでもない臭いを発すると言う設定は、なかなか斬新でした。
ただ、臭いで人が悶死するのは分かるとしても、草花が花を咲かせたり、最新のエレクトロニクス機器が誤動作を起こすというのは、ちょっと設定に無理があったかも知れません。
本社の幹部の指令とは言え、自衛隊(?)の陸海空軍からの怒涛の攻撃に怯むことなく、山梨から東京まで書類とサンプルを運び切った田中信男の責任感には見習うところがあります。
最後のオチは、トンネルから運び出された時のスーツがやけにヒラヒラしていたあたりで何となく読めてしまいましたが、面白かったです。
あの後、日本がどうなったのか、興味深いところです。
EPISODE 3の「CANNON FODDER / 大砲の街」は、キャラクターを見た瞬間「これはアメリカのアニメか」と思ってしまいました。
あの作画は、ちょっといただけません。
ストーリーも、ただ大砲を撃つだけの街と社会(大人も子供も)を描いているだけで、大砲を向けた相手のことはニュースで「移動要塞」といった表現が出て来ただけで、最後まで明かされませんでした。
最初から最後まで、笑いもオチもなく、がっかりでした。
唯一、映画「スチームボーイ」のスチーム城らしいところが出て来たので、「この作品は、あの映画の原点なのかな」と思えたのが救いですが、「スチームボーイ」を知らない人が見たら、まったく面白さを感じることはなかったでしょう。
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