日本沈没【感想】

先週、地上波でオンエアされていた映画「日本沈没」を録画しておいたのを観ました。
天変地異に対して、自分の身を挺して他の人を救うというのは、アルマゲドンなどと同じようなストーリー構成ではありましたが、先が読めても感動しました。

印象的だったのを何点か。

山本総理大臣の台詞で、「識者の中に、『何もしない』という選択肢を挙げる人がいたが、実は個人的には自分もこの意見に同感である」といった旨のものがありました。
これを、日本文化的ととらえていましたが、多分、年齢的なものでもあるのでしょうね。
人生の残り時間が少ない場合、日本人でなくても、そう考える人は少なくないと思います。

また、本作は、小野寺と玲子がメインキャストなのですが、美咲も重要なキャストの一人でした。
特に、美咲の母親が死の直前に奇跡的に意識を取り戻して、美咲が無事だったことを心から喜び、最後に「生きて」と伝えるシーンは、とても感動的で、泣けました。
逆に、山の中腹の遺体安置所で、亡くなった乳児を抱えた母親が「済みません、済みません」と繰り返す様も、印象的でした。

最後に、疑問だったのは、プレートに爆弾を仕掛けて爆破させて、プレートに亀裂を入れて日本沈没を防ぐという対策を、何故、もっと早い時期に実行に移さなかったのだろか、ということです。
田所博士は「沈没するぞ」と警告は出しましたが、国民を他国に非難させる以外の対策があるのなら(思いつくのが遅くなった、というわけではないでしょうに)、それをもっと早くに提示していれば、被害を小さく出来ていただろうに、と思います。