着信あり Final【感想】

深夜の月曜映画で放送されていたのを見ました。
確か、1,2も以前見ていたと思います。
今回は、ホラーの質が少し変わっていた気がします。

死んだ人の呪いの怖さではなく、まだ生きている人間たちが「転送すれば死なない」と書かれたメールを受け取り自分が助かるために転送先を誰にするかでいがみ合う様子のほうが、怖かったです。
また、学校におけるいじめの実態も克明に描かれていました。
なるほど、いじめはこうして発生して、相手を変えて行き、やがてはいじめられた側の人を死に追いやるのだなというのが、リアルでした。

最後は、ある程度想像できる結末ではありました。

ところで、ちょっと気になったのは、「誰かのメールアドレスに大量のメールを送りつけても、クライアントマシンがフリーズしたり、電源から火が出て止まることなどないのに」、ということです。先にメールサーバーの側がパンクして、メールボックスがいっぱいの扱いで受信ができなくなるはずです。ですので、個人のパソコンのメーラーが一杯になって動作が停止するというのは、現実にはちょっと考えにくいです。
さらに、「誰かを助けるために、どこそこにメールを送って下さい」と広めるのは、迷惑メールを広める行為と同じであり、現在は敬遠される行為です。これが解決手段にされるのは、見た人が真似をしてしまった時の社会への影響を考えると、映画で描くにしてもあまり適切だとは思えませんでした。