ノワール 6【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ています。
いよいろクライマックスに近づいて来ました。
前巻で、ミレイユ一家とソルダとの関わりが明らかになりましたが、今回、ミレイユの両親の死に直接関わった人物が誰かが明らかになりました。
ここまで見て来ていて、予感がなかったわけではありません。
しかし、今のミレイユの姿と幼少時代の姿の違いから、事件は10年以上前と推測され、現在高校生の霧香は当時小学校に上がる前の年頃のはずで、霧香がその年齢ではミレイユの両親の死とは関係していないだろうと、考えていました。
ですので、この展開はかなり意外でした。

「全てが明らかになったらあなたを殺す」と霧香に言っていたミレイユですが、「私を撃って」と言う霧香に、銃口は向けたものの、結局引き金は引けませんでした。
一緒にノワールを名乗り始めてから、ミレイユは何度も霧香に窮地を助けてもらっていますし、普段の生活では姉妹みたいなところもありました。
今になって実は両親の親の仇だったと分かっても、引き金を引くには、気持ちが整理出来なかったのでしょうね。
霧香自身、昔の記憶が完全に戻ったわけではないですし、ミレイユには霧香を憎むことが出来なかったのかも知れません。

とは言え、今度ばかりは、ミレイユも霧香と明確に距離を置くことになり、行き場をなくした霧香は、一人、荘園に向かいます。
霧香は、目付きが全く変わってしまい、あどけなさの残る表情はなくなり、冷淡な顔つきに変わってしまいました。
DVDの付録の解説では、灰霧香とか黒霧香と表現されています。

次の最終巻、ミレイユも、荘園に向かうことになるのでしょうね。
霧香とミレイユがどういった形で再会を果たし、どのような結末を迎えるのか、楽しみです。
ファントムのアニメ版のように、ハッピーエンドと思わせつつ土壇場で「えっ~」となるような結末でなければよいのですが。