獣の奏者 エリン 2【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ています。
第1巻を見て、エリンはアケ村で母ソヨンとともに闘蛇の世話をしながら成長して行くのかなと思っていたのですが... とても残酷な形で運命の転機を迎えることになります。
この展開は予想外でした。

ソヨンが世話していた闘蛇が、ある時突然亡くなってしまいます。
ソヨンはちゃんと世話をしており、そのことは村の誰もが知っていたのですが、闘蛇の死の責任は誰かが負わなければならず、ソヨンがすべての責任を負う形で、闘蛇の裁きを受けます。
ソヨンがアケ村の生まれでなく霧の民の出身であることも、ソヨンの運命を決定づける一因になっていたように感じました。
闘蛇が死んだ日の晩のソヨンとエリンの夕食が獅子肉になったあたりから、これが二人の最後の晩餐であることが予想されて、涙腺が緩みっぱなしになってしまいました。

ソヨンの闘蛇の裁きの場に駆けつけたエリン、ソヨンの口笛の技をもってすれば、ソヨンはエリンと共に逃げることも出来たのでしょう。
でも、もしもそれをしてしまったら、また他の誰かが責任を取ることになり、さらにエリンまでもが追われる身になってしまうと予想して、ソヨンは自らの命を犠牲にして、そして禁を破ってまでエリンだけを逃がしたのでしょうね。
母親の娘を想う気持ちに、子を持つ身として、深く共感しました。

これからエリンが幸せになってくれれば良いのですが、第2巻でこの展開ですと、エリンはこれからも波瀾万丈の運命になるのでしょうね。
今後の展開が楽しみです。