TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ました。
Blu-rayのディレクターズカット版ではない、通常版のほうです。
私自身、いわゆるヤマト世代で、この復活篇を除いて、劇場版作品はすべて映画館で見てきました。
今回は都合がつかなくて劇場に足を運べず、そのうちにDVDのレンタルが開始されたら見ようと思っていて、見るのがすっかり遅くなってしまいました。
まず驚いたのが、始まってすぐに大きく表示された「原案 石原慎太郎」ですね。
ただ、おそらくはコンセプト立案くらいしか関わっていなかったのではないでしょうか。
ストーリーの重要な点に関して、名のある作家が手掛けたとはとても思えないほど、支離滅裂さが気になりました。
具体的には、地球人類のアマール星への移住に際して、事前にアマール星の人達と会話が出来ていたのかが気になりました。
会話なしにいきなり数十億の人を移民させていたとしたら、それは侵略に近い行為だと思います。
何らかの形で会話していたならば、星間国家連合やSUS国の存在を聞いていて、移民船が襲撃された時には異星人連合のことが挙がるはずで、誰に襲撃されたのか全く分からないというような状況にはならなかったはずです。
このあたりの状況が最後まで不明で、気になって仕方がなかったです。
あと、キャラクター設定も気になりました。
第1次移民船団の責任者が、森雪こと古代雪とのこと。これまでヤマトを見てきたファンにとっては、雪はそうしたトップまたはリーダーを務めるようなキャラクターではなかったはずです。秘書官というのはあったかと思いますけど。女性だからどうのと言う気はありませんが、イメージを壊された感はどうしても否めません。
また、再び戦艦ヤマトの艦長になった古代進ですが、娘の古代美雪を助けるために、一時離艦します。職務よりも家族への愛を優先したと言いたいのでしょうけど... これは艦長失格だよなと思いました。
DVD版では第一部完となっていて、どうやら第二部以降で雪を助けに行く構想があったらしいのですが、どうやら興行的見通しから断念したとのこと。
このような脚本で行くのならヤマトが穢れるだけなので、これで終わりで良かったと思います。
むしろ、完結編で最後だったことにして欲しいくらいです。
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