氷菓 第十六話「最後の標的」【感想】

今回こそが十文字事件の解決編かと思って見ていたら、どうやら解決編は次回以降のようです。
これまでで欠落していた情報が少しずつ揃って来ていて、面白くなって来ました。

古典部の部室に訪れた奉太郎の姉、相変わらず顔は描かれませんが、千反田の反応からすると、奉太郎と似ているところがあるのでしょうね。
その奉太郎の姉が、何故か「夕べには骸に」を持っています。どうも、今年のカンヤ祭で何か起こるであろうことを予期していたようです。
黒幕と言うと表現が良くないのでしょうけど、これまでのミステリーに奉太郎の姉が全くの無関係とは思えず、とても気になります。

漫研部の摩耶花ですが、先輩から書き掛けのポスターに絵の具を掛けられそうになり、一般客との接触というのは不運もありましたが、服のかなりの部分に絵の具を掛けられてしまいました。
十分、陰湿ないじめですね。
このまま先輩からの謝罪がないなら、漫研部から退部したほうが、摩耶花のためではないかと思います。
図書委員と古典部で、課外活動としては十分だと思います。
摩耶花に漫研部にいるメリットは無さそうですし。

十文字を現行犯で捕まえようとしていた里志は、「く」と「け」でも捕まえることが出来ませんでした。
どうやら、奉太郎に期待することにしたようです。
里志の複雑な気持ちが、里志の表情からも伝わって来ます。こうした繊細な描写は、流石は京都アニメーションですね。

今回は奉太郎の振る舞いで、異性(千反田)を意識したものがありました。
「夕べには骸に」を借りようと手を伸ばした千反田の胸元を意識したり、里志と二人で話をするためにわざと「卑猥な話だが」と断ったり、11.5話の効果が如実に現れているなと感じました。
あれで、千反田と摩耶花が「構わない」と言ったら、それはそれで面白かったのですが。

カンヤ祭最終日のお昼の放送部のオンエアに出演することになった千反田、アイサツデいきなりマイクに頭をぶつけるというドジを踏みますが、その後、どうなることやら。
十文字事件の真相、文集氷菓の売り上げ、最終的にどうなるのか、私、気になります。

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