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前回の最後、バナージの乗るユニコーンガンダム、単機で大気圏突入をしたのかと思っていたら、実はガランシェールと共に大気圏突入をしたのですね。
砂漠に不時着した際にユニコーンガンダムがガランシェールの機内にあったことから、しがみついた結果ガランシェールに収容されて大気圏突入をしたようです。
地球でネオ・ジオンの残党が攻撃していた都市は、ダカールでした。
Ζガンダムの「ダカールの日」を思い出してしまいました。
流石、正統派のガンダムだけあって、押さえるべきところを押さえていますね。
このepisode4ですが、全体として、血筋(出自)に縛られた人が多く登場します。
バナージ、オードリー(ミネバ)、リディ、ロニ、挙げたらきりがありません。
ただ、縛られ方は、本当に人それぞれですね。
そんな中、リディはミネバに色々と理由をつけてプロポーズしますが、「そんな自由、自由と言えると思って?」とミネバに一蹴されて、ミネバはマーセナス家の屋敷から逃亡してしまいます。リディは湖の横でふてくされて寝ていました。どうも、リディは今ひとつ好きになれないです。
ミネバが逃亡して立ち寄ったレストラン(ダイナー)での、老店主との会話が印象的でした。今回のepisode4で一番印象的な会話だったと思います。
店主曰く、人類が宇宙移民を進めたのはすべては善意から始まっていたこと。
ミネバは「ともすればエゴと呼ぶべきもの」と疑問を投げ掛けますが、店主は「それを否定してしまったらこの世は闇だよ」と、欲に対しても一定の理解を示します。さらに、自分を殺して全体のために働くことについて「うさんくさい」と、ネオ・ジオンのシャアを「本当は人間を好きになったことのない人ではないか」と切り捨てます(前に、Ζか逆シャアで、同じような評を聞いたことがあった気がしますが)。よもや、話している相手がザビ家の関係者、さらには末裔だとは思いもよらなかったのでしょうけど。
あと、店主がタバコをふかす前に、ミネバにちゃんと「吸ってよいか」とジェスチャで確認をしているあたり、現代社会における喫煙事情をよく考慮しているなと感心してしまいました。
一方、バナージはガランシェールのキャプテンのジンネマンとともに砂漠を旅します。
主人公が砂漠にいるというのも、ガンダムでは欠かせないシチュエーションですね。ここでの、ジンネマンとバナージの会話も印象的でした。
「人間が住めなくなっても、自然がバランスをとった結果。自然に慈悲なんてものはない」と言うのはまさにその通りですね。
また、地上で生きるためのシステムが複雑になり過ぎて生きることが難しくなって、そうした本末転倒から脱するために宇宙に新天地を求めたというのも、先のダイナーの老店主の言うこととは少し違いますが、移民のきっかけになっていたのでしょう。
宇宙に移民したスペースノイドに、希望を生きる指針を示すための必然がジオンだったこと、そのシステムが、地球連邦のシステムと相容れなかったというのも、ガンダムの世界観をおさらいするのに役立ちました。
あと、バナージが涙した時に、ジンネマンが「人を思って流す涙は別だ。何があっても泣かないなんてやつを俺は信用しない」と言ったのも印象的でした。きっと、ジンネマンは、シャアやフル・フロンタルを心の底から信奉しているわけではないのでしょうね。このあたり、今後の展開に効いてくる気がしています。
トリントンでのガランシェールからのユニコーンの出撃のタイミングをめぐって大喧嘩をしたバナージとジンネマンでしたが、バナージの「人の哀しさを、哀しいと感じる心があるのを忘れたくない、受け止められる人間になりたい。キャプテンと同じように」という科白が効いたのか、最後は分かり合えたようで、良かったです。
トリントンでの戦闘、最初はネオ・ジオンが優勢に感じられましたが、ユニコーンが早期投入されてロニのモビルアーマーの攻撃を止めたのと、リディ達が駆け付けたことで、形勢は逆転し、ネオ・ジオンは壊滅させられたようです。
最後までロニを説得しようとしたバナージと、その説得が通じるはずがないと思っていたリディが印象的でした。共闘したような形にはなっていましたが、リディのほうはバナージを憎く思っているところもあるらしく、今後の二人の関係が気になります。
最後に空から現れた黒いユニコーンガンダム、乗っているのはマリーダなのでしょうね。
BANSHEEという名前なのでしょうか。
Episode5でバナージのユニコーンガンダムがどの陣営に付くのか、今後の展開が楽しみです。
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