機動戦士ガンダムUC episode5「黒いユニコーン」

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ています。
前作のepisode4を見てから4ヶ月以上経っているので、これまでの流れを思い出すのに少し苦労しました。

episode4の最後、リディのデルタプラスにライフルを突き付けられた形のバナージのユニコーンガンダム、そこに黒いガンダムことバンシィが空から降りて来ました。
バンシィが発砲したので、てっきりデルタプラスとバンシィの間でユニコーンを巡っての戦闘になるのかと思っていたら、いつの間にか3機とも一緒にラーカイラムに収容されていました。
バナージは気を失っていたようですが。

バンシィのパイロットは予想通りマリーダでした。
マリーダは人格調整をされて、今のマスターはジンネマンではなくアルベルトだと思い込んでいるようです。
また、アルベルトの父親はカーディアス・ビストとのこと。アルベルトとバナージとが異母兄弟だとは驚きました。

ラーカイラムの技術者がユニコーンガンダムのことを調べようとしていましたが、バナージがブロックを掛けたために解析が出来ないでいました。ラプラスの箱の秘密を守るということに関しては、バナージも並々ならぬ強い意志を持っているようです。
尋問に対してだんまりを決め込んでいたバナージですが、ブライトの問い掛けには素直に応じます。流石、ニュータイプの扱いに慣れているブライトだけのことはあります。ブライトもずいぶん丸くなったなと思いました。
ユニコーンガンダムに乗ったのは偶然だと言うバナージに対し、「乗るかどうかは自分で決めたことだ」と諭すブライト、そんなブライトにバナージは心を開いたようでした。

バナージと会った後、ブライトが通信したのは、ベルトーチカでした。
「ベルトーチカって、『逆襲のシャア』で亡くなっていなかったっけ?」と思ったのですが、劇場版の逆襲のシャアで亡くなっていたのはチェーン・アギで、アムロとベルトーチカは別れていたんでした。今、ベルトーチカはルオ商会というところに勤めているようです。
ベルトーチカによると、ゼネラル・レビルが隠密任務を始めようとしているとのこと、ブライトによると狙いはネェルアーガマとのことで、カイ・シデンを使ってガランシェールとコンタクトを取らせます。(最後にネェル・アーガマがゼネラル・レビルの襲撃を受けた際、「何で友軍が?」と思いましたが、2回目に見た時にこのシーンを見て背景を納得しました。)
ブライトも、今ではロンド・ベル隊の指令ということで、自分の艦以外のことにも気を遣わなければならなくなったのですね。
至急電を受けた時のネェル・アーガマの艦長のリアクションが面白かったです。

ユニコーンガンダムのガルダへの移送の途中、ガランシェールが襲撃して来て、戦闘開始。
しかし、バナージは殺生はせず、それを見たリディ以外のパイロットはブライトの意図をくみ取って戦闘には参加せずに撤退、リディだけが「みんなグルかよ」と言って、ミナバを救出しようと、独自行動をします。
出撃前にブライトがリディに声掛けをしていたあたり、これも、ブライトの読み通りだったのでしょうね。
武装解除していたユニコーンガンダムがビームサーブルを持っていて「何で?」と思いましたが、最初に接触した連邦軍のモビルスーツから奪っていたのですね。

独自行動を取っていたリディは、ガルダに乗っているミネバを救出に向かいます。
一介のパイロットだったら撃たれて終わりなのでしょうけど、父親がローナン・マーセナス議長であることを持ち出します。家のことは関係ないと言う一方で、こういう時には家のことを持ち出すことに、一貫性のなさを感じます。
リディの「君を迎えに来た」という言葉に対して、ミネバは「私を連れ出して、それからどうする」と返します。「連れ出した後に考える」というリディは、あまりに無計画だなと感じざるを得ません。
ただ、リディはラプラスの箱にまつわることをかなり知っているらしく「100年前の祈りを呪いに変えるのか」と言います。これが何を意味するのか、episode6以降が楽しみです。

さて、リディがガルダに乗り込んだ頃、ガルダの上でユニコーンとバンシィが対峙します。
共鳴でサイコフィールドが発生して、アクシズショックの再現になるかも知れないとのこと。
このあたり『逆襲のシャア』を知っている人にはたまらないでしょうね。そして、40分過ぎくらいからは、さらにぞくぞくする展開となります。何度も見返してしまいました。

リディの「1人で世界と闘うつもりか」という問いに対して、ミネバは「1人ではありません」と言って、ガルダから身を投じます。ジンネマンから受け取ったパラシュートがあるのかと思ったら、それもありませんでした。
「受け止めなさい。バナージ」というミネバの声が伝わったバナージは、ガルダの上でのバンシィからの戦闘から離脱してミネバを受け止めに向かいます。
ユニコーンの両手でミネバを受け止めるシーンは良かったです。ただ、この構図は、ガンダムでは狙撃される直前のシーンでよくあるものなので、個人的にはビクビクして見ていました。

ミネバをガランシェールに届けた後、バナージは再びガルダに戻り、バンシィに乗るマリーダを助けに行きます。
ジンネマンの「俺を一人にするな」という科白が印象的でした。
ジンネマンにとっては、マリーダは、亡き娘マリーの代わりでもあるのでしょうね。

ミネバに加えて、ジンネマンとマリーダを救出したバナージ、ガランシェールに帰投(?)しますが、ガランシェールはエンジントラブルでネェル・アーガマとの合流が危ぶまれます。
ユニコーンガンダムと他のモビルスーツでガランシェールを押すものの(このシーンも良かったです)、高度を戻すには足りません。
最終的に、ユニコーンガンダムの両手でガランシェールとネェル・アーガマのテザーケーブルをつないだ形になります。
機体が裂けそうになる中、バナージが感じたのは、かつて自分が撃ってしまったガランシェールの乗組員のギルボアでした。その後で、緑の光に覆われたユニコーンガンダムとガランシェール、そしてネェル・アーガマ、『逆襲のシャア』のラストが思い出され、感動モノでした。

宇宙に上がるのに成功したものの、ゼネラル・レビルの攻撃に遭い絶対絶命となるものの、ネオ・ジオンのフル・フロンタルとアンジェロ・ザウパーが助けに来ます。アンジェロ・ザウパーのギラ・ズールの戦闘力もすごかったです。
しかし、ネオ・ジオンがネェル・アーガマを助けてしまってよいのでしょうか。
また、リディは、バンシィガンダムに乗ることになるのでしょうね。
episode6で、勢力がどのような構図になるのか、今後の展開が楽しみです。