トランセンデンス【感想】

シンギュラリティーに関連した作品ということで、TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観てみました。
全体としてはまあまあ面白かったと思いますが、やはり冒頭のシーンが余計だったという気がします。どこに向かって行くのかが分かってしまいましたので。

エブリンの思い描いた世界を肉体が消滅した後でも実現しようとしたウィル、"ハイブリッド"さえいなければ、エブリンにも受け入れられたのではないかという気がします。
ウィルは誰も殺しておらずむしろ救いを差し伸べていて、一方でテロリストたちは「自分が理解できないものを受け入れられない」がために多数の科学者を葬ってしまいます。
ウィルのナノマシーンは人類によって破壊された地球環境を蘇らせる可能性を秘めており、必ずしも脅威ではないと思うのです。そこにウィルの意思があるというのがいけないのかも知れませんが。
でも、何故か、本作品では一方的にウィルが悪者にされてしまっているのが、個人的には納得が行かないところがあります。
ウィルのシステムを抹殺するためにウィルスで世界中の電子機器を使えなくしてしまうことが、本当に正しかったのか... 最後にマックスがウィルとエブリンの庭を訪れた際にナノマシーンが稼働していたように見えたのが、その後の復興を暗示していたのかも知れません。
あと最後のほうで、コンピューターのラックに「コンピューティング」とカタカナがふられていたのには、ちょっと吹き出してしまいました。