アルファコーポレーションからの蓄電池のバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金の勧め

お昼過ぎに、横浜市の株式会社アルファコーポレーションの方が訪問販売に来られて、バーチャルパワープラント構築実証事業費補助金の勧めと共に、京セラの蓄電池の設置の勧めがありました。
費用の面で我が家では見送ることにしましたが、アルファコーポレーションの方から色々と貴重な情報をいただきましたので、本ブログで共有したいと思います。
ボイスレコーダーでの録音結果も確認しましたので認識の間違いはないと思っていますが、一部聞き取りにくいところがあったので、私の理解の間違いがないとは言い切れないです。

(1) 太陽光発電設備と蓄電池をセットで販売することがハウスメーカーに義務付けられた法律の施行
2018年度より、ハウスメーカーは、太陽光発電設備のみ設置した住宅を販売することが出来ず、太陽光発電設備と蓄電池がセットでないと、太陽光発電設備を備えた住宅を販売することが出来ないという、法律が施行されるとのことでした。
当方がネットで調べた範囲では見つけられなかったのですが、蓄電池不要で太陽光発電設備だけの住宅を購入しようと考えている方は、今年度2017年度中に住宅を購入するよう、急ぐ必要があります。
それにしても、太陽光発電設備も、蓄電池も、普通の住宅で考えるといずれもオプションだと思うのですが、セットでしか住宅を売れないという法律を施行するとは、にわかには信じられないです。

(2) 太陽光発電の売電価格が10年間固定ではなくなっていて、2011年から2015年までに契約した家庭の中には、2017年9月末までの届け出をしないと10月から買い取り価格が下がるケースがある
我が家は2011年に48円の時に駆け込みで太陽光発電設備を設置しました。
10年固定で東京電力と固定買い取りの契約をしていて、買い取り価格が変わるのであれば東京電力から事前に連絡が来るはずなのですが、アルファコーポレーションの方が言うには、基本的に連絡は来なくて、今月末までに契約者のほうから手続きをしないと10月から当初の固定価格での買取がされなくなるケースがあるとのことでした。
発電設備の識別子がFで始まっていれば問題ないとのことで、我が家では大丈夫でした。
これも、にわかには信じがたい話なのですが、我が家では大丈夫だと分かって、ほっとしています。

(3) 京セラの12kw蓄電池350万円が補助金で50万円お得になって300万円程度で導入可能
一般社団法人環境共創イニシアチブの平成29年度バーチャルパワープラント構築実証事業費補助金という国の実証実験に参加することで、京セラの12kw蓄電池350万円が補助金で50万円お得になって300万円程度で導入可能になり、その申し込みがあと1週間か2週間でいっぱいになるだろうとのことでした。
初めに「今なら最大56万2千円受け取れるチャンス!!」というチラシを見せられて、私自身、通常100万円台で導入できる蓄電池にそれだけ補助が出るならと心が動いたのは否定できません。
が、よくよく話を聞いてみると、対象の蓄電池は約350万円のもので、補助金が最大56万円とのこと。補助金がMaxで受け取れても300万円ほどのローンを組むことになります。
アルファコーポレーションの方は、始め「月1万円の支払いで、15年か18年で分割支払い」と言っていたのですが、1万円 x 12ヶ月 x 18年では216万円にしかならず、金利手数料を考慮したら350万円の蓄電池が買えるとは思えません。その旨を聞いたところ、どうやら当方が勘違いしていたようで、「電気料金が得になる分も考慮して月1万円」とのことで、「月1万3千円」と訂正を受けました。1万3千円 x 12ヶ月 x 18年でも280万円で、やはり350万円の蓄電池の支払いには合わないので再確認したところ、「京セラへの支払いが多い家庭では月2万円で、18年分割払い」とのことでした。
ちゃんと計算しないと分からないものなのかも知れませんが、現在我が家はの売買電の差額は通年で6万円ほどで売電での利益が出ており(これは、冒頭でアルファコーポレーションの方にも説明しました)、ここに月2万円、年間24万円支払うことになったら、単純に年18万円もの赤字になります。
蓄電池によって売買電の最適化がある程度出来るとしても、48円/kWhの買取が続く今後数年の間でも、それほど効果が出る気はしません。
数年後に電気の買取価格が10円以下/1Kwhになる可能性があるという説明を繰り返し受けましたが、それでも、単純に、350万円もする蓄電池をローンで購入する気にはなれませんでした。

暑い中で熱心に説明をして下さったアルファコーポレーションの方には申し訳ないのですが、今回、色々と勉強をさせていただいた結果として、蓄電池の導入は、48円/kWhの買取期限が迫るまでは我が家での検討対象にはしないことにしようと思っています。