ネットオークションに関連して、環境問題という視点から書いてみます。
ネットオークションにはまると、多くの人は、「捨てるくらいならオークションに出してみよう」と思うようになります。
私自身、そうでした。
それを正当化する理由として、「まだ使えるのに、捨てるのはもったいない。ごみとして焼却されたり、埋め立てられたりするくらいなら、他の人に使ってもらったほうが良い」と考えるようになるのです。
今の世の中では、リサイクル(recycle)、リユース(reuse)と言われています。
その流れに沿った行動だと、筋が通った説明が出来ます。
でも、それだけでは、必ずしも環境に良いとは言えません。
リサイクル、リユースに加え、もう一つのR、すなわちリデュース(reduce)があります。
何かを捨てて、その代替品を買わないで済むのなら、確かにリデュース効果があります。
が、しばしば、「もしもそこそこの値段で売れたら、代わりに新製品の○○を買おう」となります。
マクロな経済では、これは良いことですし、それによって景気も良くなるのかも知れません。
でも、トータルでは、「いずれは捨てられるもの」を巷に溢れさせているのです。
そう考えると、本当に良いのは、初めから良い商品を買って、大事に扱い、修理しようがなくなるまで使い切ることなのでしょう。
でも、日本国内では人件費の関係で修理代も高く、なかなかそうは行きません。
そして、本題なのですが、ネットオークションでモノを売買すると、ほとんどの場合、ゆうパックか宅配便で、個人から個人へと送ることになるという事実があります。
これは、それなりに考える必要があると思います。
ゆうパックでも宅配便でも、流通コストを下げるように努力しているとは言え、トラックなりバイクなりを末端の配達先まで走らせているわけです。
不在だった場合には、たった1個でも、希望時間帯に再配達するために、営業所から配達先までトラックやバイクを走らせなければなりません。
こういうふうに、モノを誰かに引き継いで使ってもらうために、個人宅から個人宅へ輸送することって、環境のために、本当に良いことなのでしょうか?
ただ同然でも、極力輸送費を掛けないで、近所のフリーマーケットや、リサイクルショップに持ち込んだほうが、環境のためには良いのではないのかなと私は思います。
原油価格が高騰している今日この頃、そんなことを考えています。
次回は、ネットオークションにおける評価システムについて書いてみようと思います。
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