半分の月がのぼる空 第2巻【感想】

TSUTAYAのDISCASで、第1巻と合わせてレンタルして観ました。
第2巻は、第3話「戒崎コレクションの終焉~そして」と第4話「一日だけのスクールライフ」の2話が収録されています。

第2話の最後で、裕一と里香は病院の屋上で医師の夏目の件で口論をしてしまい、里香が裕一に投げつけた本が屋上から落ちて、2階下の雨よけの上に乗っかってしまいます。
その本は、かつて里香が父親からもらった大事な本でした。
後で(多分、その日の晩)、裕一は司に協力してもらって、その本を回収して、里香の枕元に返してあげます。あんなに苦労しなくても、2階下の部屋の窓から手を伸ばせば取れただろうに、とも思いますが、きっと、その部屋には裕一たちは立ち入れなかったのでしょう。
その努力と、戒崎コレクション(旧多田コレクション)の焼却によって、裕一は里香に許してもらえて、雨降って地固まると言いますか、裕一と里香は以前より仲良くなります。

一方、里香の病状は悪化してしまい、その影響で飲まずにいられなかったのでしょうか、担当医の夏目は院内で飲酒し、裕一を屋上に連れ出して「お前は何も分かっていない」と言ってさんざん殴ってしまいます。
まあ、裕一も夏目に嫉妬する気持ちがあって夏目に言葉で喧嘩を売ったようなものではありますが、流石に、医師が患者に殴る蹴るの暴行を働くのは、少なからず不快になります。
ただ、その時に夏目が涙を流していたのが救いでしょうか。
そして、裕一は「銀河鉄道の夜」を読んで、里香の病状が悪化していること、里香が手術を決意していることに気がつきます。

後日、怪我の理由を里香に聞かれても、夏目に殴られたと言わなかった、裕一はえらかったかも知れません。
最も、本当のことを言ってしまったら、その原因まで里香に話す破目になってしまいそうで、言えなかったというのもあるのでしょう。

ちょっと引っかかったのは、休みの日に裕一の友達と里香が学校に行った時、里香が裕一の女友達と話していて、小さい頃に裕一がいつもお父さんに引っ付いて歩いていたことを、「知ってる」「へぇ、知っているんだ」「うん、知ってる」と話したことです。
「聞いている」ではなくて「知ってる」と言ったのには、何か意味があったのでしょうか。
砲台山のこともありますし、もしかしたら、裕一と里香は、病院で会うずっと以前に砲台山のあたりで会っていて、里香は最近それを思い出していたのかも知れません。

第4話の最後で、里香は病院の屋上で裕一と話している最中に、倒れてしまいます。
次回は、いよいよ手術に踏み切るようです。
果たして手術は成功するのか...
エンディングテーマの一番最後のシーンからすると、手術は成功して、裕一と里香はハッピーエンドになると思われるのですが。

次回、第3巻が届くのが待ち遠しいです。

■関連記事(よろしかったらこちらもお読み下さい)
半分の月がのぼる空 第1巻【感想】
・半分の月がのぼる空 第2巻【感想】
半分の月がのぼる空 第3巻【感想】