衆院千葉7区補選で民主党が勝利

Yahoo!ニュース - ロイター - 民主・太田氏が初当選、格差社会是正へ小泉改革に批判票=衆院千葉7区補選という記事が出ていました。
今回の補欠選挙は、自民党の圧勝だと信じて疑わなかったのですが、蓋を開けてみれば僅差で民主党候補が勝ってしまいました。
永田議員のメール問題で、民衆は民主党離れしたとばかり思っていたのですが、そうでもなかったようです。
反自民、かつメール騒動で民主党が好きではなくなった自分としては、複雑な気持ちです。

 選挙戦序盤はメール問題で信用失墜した民主党に逆風が吹いていたが、小沢氏の代表就任をきっかけに民主が盛り返し、太田氏と斉藤氏が最後まで議席を争う接戦となった。太田氏は「負け組みゼロ」をアピールして格差社会の是正を訴え、民主支持層のほか無党派層も取り込んで勝利を確実にした。逆に斉藤氏は、小泉首相や武部幹事長、安部官房長官らの総力を挙げての支援を得たものの、自身の知名度不足が最後まで響いた。
私は神奈川在住で、千葉で候補者がどのような訴えをしていたのかはまったく知りません。
しかし「負け組みゼロ」「格差社会の是正」というのは、どうもピンと来ないのです。

日本は資本主義社会である以上、勝ち組と負け組みが出て来るのはやむを得ないことであり、当然のことながら、それなりの収入の格差は生じます。
特に、我が国は資源に乏しいことから、技術で立国して行かざるを得ません。
これまでもそうでしたし、これからもそうでしょう。

技術力を高めるには、競争が必要です。
そして、競争をすれば、勝者と敗者が出てくるのも明らかです。
もしも競争しなくて良い、競争が不要な社会になってしまったら、技術力は韓国・中国などにどんどん追い抜かれてしまうでしょう。
と言うより、家電品など一部の分野では、国際的には既に日本は韓国に負けているというのが現実です。

負け組みをなくし、格差をなくすことは、勝ち組をなくすことであり、一種の社会主義でしょう。
日本という国の行く末を本気で考えたら、「格差社会の是正」などという主張が認められてはなりません。

民主党の太田氏は、一体、日本をどんな国にしたいと考えているのでしょうか...
日本国民が、国際社会での負け組みにならないためにどうすれば良いか、真剣に考えてくれているのでしょうか。
でも、小学校の学級会並みの民主党の最年少候補ですから、正直、私は期待していません。

今日の日経平均株価が急落したのは、「格差社会の是正」を主張した民主党候補が勝利したことで、日本の将来を見限った外国人が日本株を売ったからだと私はみています。