ブラック・ジャック Vol.22【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
テレビでオンエアされていた時にほとんど見ていたのですが、Vol.22に収録されている「ひったくり犬」は前半を見逃していたので、今回レンタルで観ました。

この「ひったくり犬」というストーリーは、実はテレビ・オンエアでは第3話として放映される予定のものでした。
しかし、放映直前に実際に震災が起きてしまい、震災の被害に遭われた方々への配慮ということで、急遽放送が取り止めになったものです。
そして、その後、野球中継が中止になった時の穴埋めで、スペシャルで放映されたのでした。

さて、その「ひったくり犬」は、ブラック・ジャック家のペットとして飼われることになる犬、ラルゴのストーリーです。
人々の危険を予知すると、その人の持ち物を加えて走り出し、危険な場所から遠ざける能力を持った犬の話でした。
ただ、実際にブラック・ジャック家で飼われるようになってから、つまり第4話以降では、ラルゴはその能力をほとんど発揮していなかった気がします。
第3話でも、ラルゴの能力を評価したのは、ブラック・ジャックとピノコと写楽くらいでしたし。
ラルゴには、もうちょっと活躍して欲しかった気がします。

「樹海のかまいたち」は、殺人犯の濡れ衣を着せられたブラック・ジャックが、犯人がかまいたちであることを暴くストーリーでした。
残念なのは、かまいたちの被害者である医師はブラック・ジャックが脳の治療をした患者なのに、その患者の甥に、ブラック・ジャックが殺人犯であると思われてしまったことですね。
命の恩人なのに、そのことがうまく伝わっておらず、一度ならず二度までも警察に通報されるのは、それが子供の男の子とは言え、ちょっと理不尽に思えました。
ブラック・ジャックの風貌がなせる業なのでしょうか。