リーンの翼6【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
DVD 6枚でまとめるには、内容が濃かったような気がします。

地上界に戻って来たエイサップとサコミズ王ですが、サコミズ王は今の東京の姿に納得できず、「ここはニューヨークではあるまい」と言って、都心のビルを破壊してしまいます。
これを見え、サコミズ王は一体どういうつもりなのか、日本軍の特攻隊員で日本の見方だったのではなかったの? と、分からなくなってしまいました。
結局は、オウカオーの羽によって、核爆発の放射能に東京が汚染されるのは防がれるので、サコミズ王の「日本のために命を尽くす」という思いは叶えられたのかも知れません。

一方、ローリと金本は、相変わらず暴走していると言いますか、支離滅裂なことを言っています。
「日本の国防にそんな戦闘機はいらない」と言っておきながら、原子力空母から核弾頭を奪って東京を壊滅させようとしてします。
「消費文化ってのをやめさせるんだ」と時々もっともらしいことは言うのですが、行動が合っておらず、共感できません。
結局、金本もローリも無事に生き残ったようですが、すべてが終わった後、ローリと金本はテロリスト扱いでしょうね。

リュックスが、第6話では一層しおらしくなって、戦闘中だというのにエイサップといちゃいちゃしていました。
最後に、リュックスだけが地上界に残され、てっきりエイサップと仲良くやっていくのかと思ったら...
ラストは、桜花嵐にリュックスが包まれて、ちょっと哀しい結末でした。

ところで、第6話は、日本の非核三原則について切り込んだストーリーとなっています。
非核三原則が貫かれていれば、日本の領海内に、核爆弾は持ち込めないはずです。
寄港しなければ良いのかも知れませんが、わざわざ米国から来ていて、いっさい接岸することなく帰るというのはちょっと考えにくいです
富野氏は、暗に、そうした現実を問題視していて、リーンの翼という作品の中で「実際は、こうなんだよ」と伝えたかったのかも知れません。