TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
第15話「長く暑い日」は、キートンのミスが招いた事態ではないかと思います。
偽装自殺をしたロバートを訪ねた際に、キートンはロバートに「今日あなたを見つけましたので、保険会社には後日連絡をさせていただきます。」と言って引き上げました。
そのような内情をロバートに話さなければ、軍用犬として訓練された犬ジョニーに襲われる事態にはならなかったでしょう。
暑さで参っていて口を滑らせたのかも知れませんが、保険会社の調査員としては、ちょっと失言ではないかと思います。
気になったのは、ジョニーは、何故街中でキートンを襲わなかったのか、ということです。
仮に人目を気にしていたのなら、町を離れた平野で襲えば済む話で、平野であればキートンは逃げも隠れも出来なかったと思うのですが。
また、キートンにしても、最後はジョニーを仕留めずに助けたようです。子供の頃に拾った子犬タローを守り切れなかったことから、気持ち的にとどめを刺せなかったのかも知れませんが、下手に助けたら、キートンも猟師もかみ殺されていたことでしょう。
どうも腑に落ちないストーリーでした。
第16話「永遠の楡の木」は、売れっ子になった作曲家と、その作曲家を幼少時代に厳しく育てて感動してしまった父親の伯爵との確執を描いていました。
オチが読めてしまったのが残念なのと、伯爵が破産したのはロイズの引受人をしていたからなのに、普通、その伯爵の事後調査をロイズのオプでもあるキートンに頼むだろうか、と疑問に思えてなりませんでした。
新エピソード(第32話)「背中の裏街」は、奥が深いストーリーでした。
結局、木田という女性はキートンの妹ではなく、キートンはそのことにけっこう早くから気づいていたようです。
木田という女性が父親だと思っていた人物は、自殺した母親が、自殺する前に手に掛けていたらしいことも、最後の太平の話から分かりました。
で、3つの話を通して見ると、第15話では昼間からワインを飲んでいたキートンが、新エピソード(第32話)では「自分は酒に弱いので、ブランデーを飲んで酔わないと泥棒には入れない」と言っているあたりが無性に突っ込みたくなりました。
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