ブッキングから出版された「衆楽苑」(小山田いく著)を購入しました。
秋田書店のチャンピオンジャックコミックスから出版された第1巻と第2巻も持ってはいるのですが、今回のブッキングのものには幻の第3巻に収録される予定だった話が含まれているので、躊躇せずに購入しました。
基本的には一話完結で、「衆楽苑」という上野の食堂だけが共通ですが、どの話にもジーンと来るオチがあって良いです。
単発でこのような話をたくさん書けるところが、小山田いく氏のすごいところだと思います。
どの話も良かったですが、個人的に強いて挙げるならば、第11話「永い旅」、第23話「北へ帰る子」、最終話「いつかまたあの店で」が良かったですね。
ただ、最後の特別収録の「さんさ橋」(衆楽苑は出てこない)だけは、ちょっと雰囲気が違う作品なので、衆楽苑にまとめるのはどうかと思いました。
「むじな注意報」の最終巻も、「何でこの話を一緒の本に入れるの?」という感じでしたが。
ページ数の都合もあるのでしょうけど、読者層を考えた上で、どの話をまとめたら読んでいて後味を悪くしないか、その点を編集者には真面目に考えて欲しいものです。
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