オタクの麻生氏の演説内容は支離滅裂

サブジェクトに書いた通り、麻生氏の演説内容は、まったくもって筋が通っていません。
やはり、次は福田首相で決まりでしょうね。
以下の引用は、Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 「強い言葉を発する首相に」 麻生氏立会演説会の要旨からです。

 インド洋の活動は、日本が日本の国益をかけ、自分のためにやっていることです。6年前の9月11日、日本人も24人犠牲になったことを忘れてはなりません。

 また、インド洋は日本に油を送るシーレーンの出発点であり、ここをテロリストの勝手気ままにさせてはならぬ。日本の国益とはその1点に集中していると言っても過言ではありません。アメリカのためなどというのは、事実誤認も甚だしいと存じます。

上記の麻生氏の発言は、支離滅裂も甚だしいです。
よく、このような内容を、演説会で口にできるなと、開いた口が塞がりません。
これで納得する聴衆など、まず、いないでしょう。

自衛隊のインド洋での給油活動は、当初は米国向けで始まり、その後11か国に拡大しましたが、主として米軍向けの活動です。
それが、何故、日本の国益と言えるのでしょうか?
間接的にはテロの撲滅に協力しているのでしょうけど、それがインド洋での給油活動でなければならない理由が、私には分かりません。

第一、日本は、産油国ではありません。
他の産油国から石油を日本のお金で買って、「ただで利用できるガソリンスタンド」をインド洋に設置しているだけです。
その原資は、言うまでもなく、国民の払っている血税です。
この説明で、国民の理解を得られるとは到底思えません。

また、発言の後半にある「インド洋は日本に油を送るシーレーンの出発点であり、ここをテロリストの勝手気ままにさせてはならぬ。日本の国益とはその1点に集中している」も、非常におかしな話で、一体何の話をしているのか、私には理解できなくなりました。

テロリストが、現実に、インド洋を荒らしまわっているのでしょうか?
海賊まがいの組織がまったくいないとは言い切れないでしょうけど、「日本に送られて来るはずの石油がテロリストの妨害で送られて来なかった」ことが過去にあったのでしょうか?
今後、そのリスクを考えなければならないという根拠は一体、何でしょうか?

そもそも、インド洋で給油活動をすると、シーレーンの確保につながるのでしょうか。
それが自衛隊派遣の本音だとしたら、給油活動という表現を使うのではなく、「日本領海外におけるシーレーン確保のための自衛隊派遣」とアピールすべきでしょう。
もちろん、そのように表現した瞬間に、アジアの諸外国がいっせいに猛反発するのは日を見るより明らかです。

以上で述べたように、事実誤認も甚だしい、と言うより、論理が破綻しているのは麻生氏自身でしょう。

一部の報道によると、麻生氏は週に漫画雑誌を30冊読んでいると書かれています。
マンガの読み過ぎで、現実に起こっていること、現実に起こりうることが、頭の中でごちゃごちゃになっているのではないでしょうか。
私も、漫画やアニメは比較的好きなほうですが... 国を代表して政策を考えるべき人が、フィクションの影響を受けてはいけません。