TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
全体的に、キートンの活躍が少ないストーリーが多かったのが残念なところです。
ストーリー的には、良い話だなと思える反面、現実的には「それって、あり?」と思えるところがあり、今ひとつ感情移入し切れませんでした。
第21話「アザミの紋章」は、イギリス(スコットランド)の民衆想いの領主が、信仰する宗教の違いから恋人と結ばれずに悲しい結果になり、船で新天地を目指したところ、一人、日本の岩手県にたどり着いて... というストーリーでした。
最終的には、スコットランド・日本で語られていた話とは違って、日本では幸せな生活を得て子孫を残したということになっているのですが...
疑問に思うのは、イギリスを出航して新天地を目指すのはよいのですが、何故岩手県に漂着できたのか、ということです。当然、ヨーロッパからまずはインド洋の方面を目指したのでしょうけど、嵐で船が転覆したとしても、岩手県という設定はかなり無理がある気がします。九州の離島あたりへの漂着であれば、まだ分かるのですが。その点が、ちょっと気になりました。
第22話「シャトー・ラジョンシュ1944」は、旧来の「神の思し召し」で製造されるワイン作りを諦め、科学的なワイン作りをすることを目指すワイン蒸留所に纏わるストーリーでした。
式典の最中に融資の担保の年代物のワインを割ってしまったので、結局、融資話はご破算になってしまったのでしょうね。
ただ、その後、旧来のワイン作りを続行するのか、融資がなくても科学的なワイン作りに邁進するのか、そのあたりは、視聴者の想像にお任せなのでしょうか。
でも、このままでは、ワイナリーの将来は明るくはないわけで、「シャトー・ラジョンシュ1944」を割ってしまったのは、正しい判断だとはどうしても思えませんでした。
新エピソード(第35話)「五月の恋」は、キートンは最初に病室で足にギプスをはめられた状態で登場して、あとはキートンの娘、百合子が主人公になっていました。
町で見掛けた窃盗被害にあった日本人のご婦人(白鳥さん)は、結果的に、50年前の想い人と出会うことが出来て、ある意味、ハッピーエンドなんでしょうけど... 相手の男性(ポールさん)がずっと独身でいたこと、白鳥さんはそのまま帰国せずにポールさんと暮らすことになるというのが、純愛路線のストーリーとは言え、ちょっと現実的ではないよなと、思えてしまいました。
また、白鳥さんのお土産の内容も、観ていて割と早くから想像できてしまったのも、残念でした。もうちょっと、伏線を控えめにしたほうが良かった気がします。
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