私は、一時は舛添氏のファンで、「将来、舛添首相になってもらうのも良いかも」と思っていましたが、今回の対応で、一気にその気がなくなりました。
首相になるどころか、早く厚労相を更迭されて欲しいです。
大臣どころか、もう、人間性を疑います。
元記事は、「「小人の戯れ言に付き合う暇ない」抗議文に舛添氏」政治も‐社会政策ニュース:イザ!からです。
問題点は、3点あります。
これほど分かりやすい突っ込みどころは、めったにないでしょう。
まず1点目は、「市町村は信用ならない」という発言です。
もちろん、信用できない、横領や着服を見過ごした市町村は論外で、そういう市町村は徹底的に糾弾されてしかるべきでしょう。
しかし、中には、真面目に業務に取り組んでいる市町村だって、相当数、あるわけです。
そういう市町村も含めて、十把一絡げに「市町村は信用ならない」などと言うべきではありません。そのように言われたら、横領や着服のなかった市町村は、抗議するのが当然です。
市長がそうでもしなければ、真面目に働いて来た職員のモチベーションが下がるのは当たり前ですから。
なぜ舛添氏は、「一部の市町村には信用ならないところがある」というごく普通の表現ができなかったのでしょうか。
そして、その失言を訂正しようとしないのでしょうか、理解に苦しみます。
国語力はあるはずなのに。
次に2点目、「私に対して言うよりも、不正を働いたところの首長に言いなさいということだ。」という発言ですね。
これは、責任転嫁と言うものです。
不正のなかった市町村と、不正のあった市長村とは、単に「市町村」という区分が同じだっただけのことで、それ以上の関係などありません。言ったところで「あなた(不正のなかった市町村)に言われる筋合いはありません。」と返されるだけです。
さらに、この舛添氏の発言は、もっと危険な考えを孕んでいます。
今回、舛添氏に不当に批判された真面目な市町村の首長と職員の方々は、当然、舛添氏から謝罪されると思って抗議をしたのに、逆に舛添氏に「文句があるなら不正を働いた別の市町村に言え」と言われたわけです。
つまり、「俺は謝罪などしないよ。代わりに、他のところを非難して、気を済ませてよ」と言われたも同然です。
これは、別の例に例えると、泥棒に、「泥棒に入られたの。可愛そうに、でも返してあげないよ。他のところから泥棒すれば、気が済むでしょ」と言われたのと何が違うのでしょうか。
悪いこと、間違ったことを、したり言ったりして、指摘されたら、素直に謝るのが、人間としては当然でしょう。
「謝らずに他のところに矛先を向けさせる」ことを正当化して良いはずが絶対にありません。
そのような論理がまかり通ったら、悪人が悪人を生んで、世の中は悪人だらけになってしまいます。
そうならないようにするにはどうすれば良いかを考えるのが本来の政治家の仕事であるはずです。「真面目な人が怒られる」ような世の中にするのは、政治屋のすることです。
ですから、舛添氏の反論は、決して正論ではありません。
幼児虐待、いじめ問題等、その多くは今回の舛添氏の論理で成り立っていることを、舛添氏は想像も理解も出来ないのでしょうね。
これが、本記事のタイトルにある通り、舛添氏は厚生労働相にはふさわしくないと、私が断言できる理由です。
最後に、「小人のざれ言に付き合う暇があったら、もっと大事なことをやらなければいけない」という発言ですね。
これは、もう、滅茶苦茶です。
職員と共に真面目に仕事をして来た市長に対して「小人のざれ言」と言ったのですから。
舛添氏のことですから、当然、「小人」の意味を知った上で使ったのです。
これ以上の侮辱的発言はないでしょう。
筋違いの批判をされて抗議をしたら、今度は侮辱発言を返されたのですから。
私が当の市長だったならば、憮然として、出るところに出ますね。
そうでもしなければ、真面目に仕事をして来た部下や職員に対して、申し訳が立たないでしょう。
このような、人間性が疑われる大臣に「もっと大事なこと」などできるのでしょうか。
私は、まず、出来ないと思います。
期待できるのは、悪政か失政でしょう。
家族だんらん法など、世の中を知らない人間の言い出しそうな典型的な法案もありましたし。(あれは、一体どうなるのでしょうね。)
さて、安部政権以来、数々の駄目大臣を見て来ましたが、あえて順番をつければ、今回の舛添氏が最低最悪です。
はっきりモノを言うところは、一部の民衆には受けるのでしょうけど、庶民感覚も人間性も、あったものではありません。
今回の他の大臣は今のところボロを出していませんから、早晩、舛添氏がマスメディアの攻撃に遭うことは想像に難くないです。
しかも、その対応は、今回のように、真面目に働く人を馬鹿にしたような発言になり、火に油を注ぐ様が想像に難くありません。
福田首相も、適当にごまかそうとするのでしょうけど、ちょっとやそっとでは鎮火できるとは思えません。
これを機に、真面目な職員からなる市町村の首長の方々、見識のある野党の国会議員が一斉に舛添氏の罷免、更迭を求めて欲しいと心から思っています。
与党ですが丸山弁護士とか、石原東京都知事とか、民主党の小沢党首とか、ガツンと言って論争をしてみてもらいたいものです。
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通りすがり
失礼します。
小人、とは舛添氏が自らを指した言葉のようです。
「市長さんは、わたしのような小人の発言に目くじらを立てている時間があったら、もっと大事な仕事を行ってください」という事のようですよ?
ニュースの見出しではなく、是非発言の原文を見てみてください。
管理人
通りすがり様
コメント、ありがとうございます。
と言いたいところですが、例えば、下記の記事をごらんいただいていますか?
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20071003-264738.html
舛添氏は、自分を「小人」と表現するような謙虚な人間ではありません。
舛添氏は、市町村の首長を、平然と「小人」と見下す、ただの暴君でしかありません。
このような暴挙が、新聞の社会面でも、ほとんど取り上げられていないのが、私には不思議です。