009-1 Vol.2【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
今回は、第3話で、ミレーヌの能力の仕掛けの一部が明かされました。
ミレーヌは、単に身体能力が優れている普通の女性、というわけではないようです。

第3話「ハードボイルド」は、洋画での表現などで使われるハードボイルドという意味と、固ゆでゆで卵の意味の、二つの意味が込められていて、なかなか面白かったです。
相手の殺気を感じられるエッグと、銃弾の音を聞き分けられるミレーヌ、なかなか決着がつきません。
が最後には、「情で殺すのは人殺し、流儀で殺すのが殺し屋」というこだわりのあるエッグと、「殺しに種類なんてない」というミレーヌでは、ミレーヌに軍配が挙がるのでした。
とは言え、本当に流儀がないのなら、ミレーヌのほうも、もっと早くに決着をつけることが出来ただろうに、と思わなくもなかったです。

第4話「古城よりの招待状」では、誘拐されたドクター里中の奪還のため、古城にイーストブロックとウェストブロックの諜報員がそれぞれ3人ずつ招待されます。
イーストブロックはフレイヤ、オーディン、ロキ、ウェストブロックは、アプロ、マルス、ミューズ(ミレーヌ)で、皆、ギリシャ神話にまつわる偽名を使っています。
実は、誘拐事件は自作自演で、ドクター里中が、かつての誘拐未遂の際に仲間が巻き添えになって亡くなってしまったことに関する諜報員への復讐をするための招待でした。
印象的だったのは、ミレーヌがドクター里中に対して放った「命の大切さを知っているあなたが、何故、人殺しをするの」という科白です。ミレーヌ自身に、そのような感情があるんだということにも驚きましたが、ドクター里中の「恋人のマリアが死んだ時に、自分はもう死んだのだ。」という科白に対しては、反論する術を私は知りません。

石ノ森章太郎らしい、なかなか奥深いストーリーでした。