TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ました。
テーマとなるキーワードは、「許す」だと感じました。
ピーターの叔母の「復讐心は毒」という言葉は、特に印象的でした。
でも、本当に許せるのだろうか、と疑問に思うことが多々ありました。
アメリカ人が寛容なのか、自分の心が狭いのか...
まずは、始めのほうの、式典に呼ばれて上から吊り下がったスパイダーマンと大学の後輩とのキスシーン。
恋人のMJが見ていると知っていて、あれはないだろうと思いました。
その後、ピーターはフレンチ・レストランでMJにプロポーズしようとしますが、そんなことをした後で、成功するはずがありません。
そして、これはピーターが黒い生命体に取りつかれた後で、ハリーの差し金でMJがピーターに別れ話を切り出した後でのことですが、MJが働くお店にピーターが新しい恋人を連れて行き、MJの歌を邪魔した上で、ダンスを披露して店中の注目を集め、最後にはピーターはMJにまで暴力を振るってしまいます。
ハリーに脅されていたことをピーターに伝えないMJもどうかと思いますが、そうであっても、あそこまでひどいことをされたら、MJはもうピーターと仲直りしようとは思わないでしょう。
また、サンドマンと、黒い生命体に取りつかれたカメラマンとにMJをさらわれた時、ピーターはハリーに助けを求めに行きます。
ハリーとは死闘を演じて、大怪我をさせたハリーに(見ていて、今度こそハリーは死んだと思っていました)、MJを助けるためとは言え助けを求めに行くのって、都合が良すぎると言いますか、状況的には無理があると思います。
ストーリーとしては、「かつての親友」→「誤解が元で死闘」→「誤解が解けて共闘」→「相手をかばって絶命」というのは、ドラマやアニメでよくある展開(ちょっと泣ける話)なのかも知れません。
ただ、今回のスパイダーマン3の場合、私には、どうしても感情移入できませんでした。
とは言え、ラストで、サンドマンがピーターに叔父を殺害してしまった事件の真相を話した時、ピーターがサンドマンに「赦す」と告げたシーンだけはちょっと良かったかも知れません。
でも、サンドマンは、娘のためにお金が必要で強盗を働いていたわけで、ピーターに赦されたら強盗を働くことがなくなるわけではないと思うと、「風に乗って消えてしまってよかったの?」と思えなくもないです。
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