Willcom NSを購入

2週間ほど前に、新たな電子ガジェットとしてTOSHIBA製のWebアクセスに特化したデータ端末Willcom NSを購入しました。
本体はYahoo!オークションで1万円で落札し、W-SIMカードはウィルコムストアで調達しました。
W-SIMカードのほうは、2年間の分割払い、パケット使い放題で980円/月となっており、2年で解約する予定でいます。
購入を決断するのがもう少し早ければ、W-SIMカード付きのWillcom NSをパケット使い放題で980円/月で購入できるキャンペーンに間に合ったのですが、決断が遅かったために、キャンペーン商品は品切れとなっていました。
今後2年間使うとして、約1,500円/月の支出となる見込みです。

購入の動機は、月々のパケット代の節約です。
ケータイでパケット放題にした場合の月額料金は高過ぎますし、かと言ってパケット放題に加入せずにパケット代を気にしながらネットを利用するのも、ストレスになります。
そんなわけで、格安の定額(上記の通り月1,500円)で空き時間にネットを見られるようにするのが主な購入目的だったのですが、2週間ほど使ってみての使用感は微妙なところです。

通信速度の面で言えば、移動していないか、バス程度での低速での移動中であれば、まあ何とか使い物になるくらいの速度が出ます。
が、私のライフスタイルで空き時間として貴重な電車での移動中は、率直に言って、まったく使い物になりません。PHSなので頻繁に接続先が変わり、その度に通信エラーとなってしまいます。ここまで通信エラーが出ることはまったくの予想外でした。

操作性の面では、文字入力の画面キーボードのレイアウトがイマイチです。
普通の文字を入力するのはまだ良いのですが、記号の入力を伴うとモードの切り替えが頻繁に必要になり、非常に使いにくいです。
顕著な例として、メールアドレスの入力で、@(アットマーク)を入力する場合、アルファベットモードから@を入力してアルファベットモードに戻るまでに、何と5回の操作が必要になります。
このあたり、開発元の東芝では、ユーザビリティ・デザインが弱いのでしょうね。と言いますか、普通にユーザビリティ・テストをしていたら、メールアドレス入力のユースケースで、@を入力するのに5回の操作が必要と判明したならば、テストに通るはずがないというのが、同業のエンジニアとしての見解です。
私が設計者だったら、最大でも2回の操作で、アルファベットモードから@を入力してアルファベットモードに戻ることが出来るように設計します。
また、スタイラスを使わないで指先(爪先)で操作するのも、けっこう難しいです。しかも、本体にはスタイラスを収納する場所がないので、スタイラスを携帯するのもけっこう面倒です。
こうした使い勝手の悪さが、発売開始後、たった半年で、ウィルコムストアで投売りになった一因にもなっているのでしょう。
その割りに、Willcom NSを酷評するWebページは、あまり見掛けませんでした。それだけ、注目度が低かったのかも知れません。
私自身、もうちょっと事前調査をしていたか、店頭でWillcom NSの実際の使い勝手を試していたら、おそらく購入に踏み切ることはなかったでしょう。

今契約しているSoftBankのケータイが、あと1年余り、2011年の2月に割賦支払いが終わりになるので、そのタイミングで、ケータイともども、別の機種に乗り換えることになりそうです。
その頃には、各社のパケット放題がもう少し安くなっているのを期待しています。

■関連記事
ウィルコムの月々980円キャンペーンに騙されないように