20世紀少年【感想】

先日、地上波で放送されていたのを見逃してしまい、実写映画版3部作のDVDを続けてTSUTAYAのDISCASでレンタルして見ました。
私自身、邦画はあまり見ないほうなのですが、この20世紀少年はなかなか良かったです。

原作はMASTERキートンやMONSTERの浦沢直樹で、この20世紀少年でも念入りに設定がされています。
特に、ラストで、"ともだち"を作り出すきっかけを作ったのが他ならケンヂだったことが明かされて、"ともだち"とケンヂの隠された繋がりが明らかになります。
本作品では、全ての「名前の出て来る」登場人物には役割があると言ってよいのでしょう。

一点、気になるのは、ラストで、ケンヂがともだちランドで過去の自分や"ともだち"に行動を促すことです。
タイムマシンで過去を変えているのならいざ知らず、"ともだち"の記憶の中で過去を変えても、実世界には何の影響もありません。
ケンヂが自分の過去の罪を映画の観客に明らかにする以外の価値がないことに、映画の脚本としてどうなのか、少々疑問に思いました。
実写映画版のラストは原作とは違うとのことなので、今度、原作のほうを読んでみようかと思います。