銀色の髪のアギト【感想】

TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして見ています。
GONZO作品らしいアニメで、とても綺麗な作画でした。

一方で、ストーリーは「風の谷のナウシカ」の世界観に近いなと感じました。
虫の代わりに森、トルメキアの代わりにラグナ、風の谷の代わりに中立都市といった感じですね。
ある意味、「風の谷のナウシカ」の完成度が高過ぎて、文明が退化した未来の世界を描こうとすると、どうしても「風の谷のナウシカ」の世界観とかぶってしまうのかも知れませんが。

銀色の髪のアギト、95分の映画でしたが、個人的には120分くらい必要だったのではないかと思います。
私が1クール12,13話の進行に慣れ過ぎてしまっているのかも知れませんが、展開が早過ぎて、各キャラクターの背景や心情等が描かれる前に、次の展開に行ってしまい、感情移入する余裕がなかったです。
が、キャラクター構成はコンパクトに纏まっていて、複雑な人間関係もなく、見ていて内容も分かりやすかったです。

あと、細かいことですが、真っ二つに割れた月というのも気になりました。
万有引力があるのですから、あのような割れ方の状態が長期間維持されることは、物理学的に有り得ないんですよね。
まあ、それを言い出したら、月から植物が降りて来るというのも有り得ない話で、そうしたことにこだわってはいけないのでしょうけど。

小説のほうは少し設定が違うそうなので、今度読んでみようかと思っています。