前回の記事アイ・オー・データ機器のWN-G54/CB3を導入でアイ・オー・データ機器のWN-G54/CB3を導入したことについて記載しましたが、その後、問題が発生してしまい、結局、元のWN-B11/USBSLに戻しました。
問題点と経緯について、簡単に記載します。
問題点は、通信していない時のCPU使用率です。
環境ですが、本体はHPのnx9030/CTで、OSはWindows XP Professional SP2です。
アプリケーションをすべて終了させた状態で測定しました。
アプリケーションはいろいろとインストールしてありますが、原因究明のため、ちょっと手間が掛かりましたが、OSを再インストールしてデフォルトの状態にして測定しても、ほぼ同じ結果であることが確認されました。
なお、ドライバは最新版にして確認しています。
まず、左の図に、IEEE802.11b対応 無線LANアダプタ USB接続スティックタイプWN-B11/USBSLを使った時の、CPU使用率のグラフを示します。
(クリックすると拡大画像が表示されます。)
放置して30分くらい経った状態です。
CPU使用率は、常時0%〜2%程度の範囲内で、限りなくゼロに近いです。
おそらく、これが普通の状態だと思います。
続いて、IEEE802.11g/b対応 無線LANアダプター(Card Bus PCカードタイプ)WN-G54/CB3を使った時の、CPU使用率のグラフを示します。
(クリックすると拡大画像が表示されます。)
こちらも、放置して30分くらい経った状態です。
CPU使用率は、0%〜45%の範囲内で上下しており、平均すると20%くらいでした。
この環境下で、WordやExcelなどのアプリケーションを使った場合、WN-B11/USBSLの時と比べて明らかにストレスがあります。
こうなると、まず、何がCPUを消費しているのか、調べることになります。
ところが、WN-G54/CB3の使用時、タスクマネージャ内の「プロセス」タブでの「System Idle Process」は、いつも97〜99を示していました。
System Idle Processが99%と表示される場合、CPUは1%しか使用されていないものだと思っていたのですが、そうではないのです。
実際に、「プロセス」タブを凝視していたのですが、System Idle Processが97%で、CPU使用率が40%という状態が存在することが確認できました。
アイ・オー・データ機器のサポートセンターにも問い合わせて、一度、WN-G54/CB3を新品に交換してもらいましたが、それでもCPU使用率が高くなる現象は再現しました。
サポートセンターのほうでは、これまでこのような現象の報告はされていないとのことでした。
推測ですが、HPのnx9030/CTが使用しているPCMICAアダプタ(Texax Instruments PCI-1410 CardBus Controller)と、WN-G54/CB3との相性が良くないのではないかと考えています。
Webサーチしたのですが、同様の現象は見当たらなかったので、私自身でこちらにアップしてみました。
ご参考になれば、幸いです。
【追記】どうやら、上記の現象は電波状態に依存するようです。
無線LANのアクセスポイントとの間に障害物がない状態にしたところ、CPU使用率は1〜2%程度で安定しました。
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