しにがみのバラッド。02【感想】

確か2007年の秋に深夜に地上波でオンエアされていたのですが、録画に失敗して何話か見逃してしまっていたので、TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
たいていのアニメは、一度観たら2回見ることはほとんどないのですが、しにがみのバラッド。は、つい何度も観たくなってしまいます。
宮崎アニメのように、家族で楽しめる作品だと思います。
DVDで全3巻、全6話(だけ)というのが、ちょっと残念です。

第3話「ひかりのかなた。」は、中学3年生の男子カンタロウと女子トマトのお話でした。
トマトという名前はどうか、と思いますが... 「しにがみのバラッド。」の中では、トマトはちょっと色っぽい描き方がされていたかも知れません。
それにしても、冒頭、補修合宿の初日の朝、駅でトマトがカンタロウを捕まえた時、カンタロウが「やっぱり学校に行く」と言い出したら、トマトはどうしたのでしょうか。
トマトは、カンタロウのことをよく知っていて、「学校に行く」とは言い出さないだろうなと分かっていたのでしょうけど。
私服で来て、二人分のお弁当を用意して、しかも前日に銀行でお金を下ろして来ていて、言い訳をしながらも、トマトは実はカンタロウと田舎に行く気十分だったのが、おかしかったです。
目的地で泊まった旅館で、トマトは、カンタロウとは兄弟ということで、旅館で二人とも同じ苗字を書いていましたが、実は二人ともトマトの姓でした。カンタロウの姓だったら、ちょっと伏線になったかも知れません。
同じ部屋に泊まって、トマトがカンタロウに言った「とりあえずは、そっちの布団で一緒に寝ても良い?」と言うのは、冗談ではなく、案外、本気だったのかな、と思います。決して変な意味ではなく。
最後に、カンタロウがトマトに言った「会いに行くよ。どんなに離れたって、絶対会いに行く」という科白、それと、最後に二人が手をつないでいるシーンが、良かったです。
「しにがみのバラッド。」では、手をつなぐという行為が、うまく描かれていると思います。

第4話「あきのまほう。」は、母親を亡くして一家で母親役をこなしている、中学生の女子千秋がメインのストーリーでした。
一回目に観た時は、科白を聞き逃していて、中山が千秋に一方的に片思いしているのだなと思っていたのですが、実は、千秋のほうも、中山に気があったようですね。
これを知らないと、中山はただのストーカーになってしまうので、観直してよかったです。
ところで、女の子って、髪の毛を濡らしたまま寝てしまうと、風邪を引いてしまうのでしょうか、ちょっと疑問でした。
モモによって、千秋は亡くなった母親と会話することが出来て、母親からフレンチトーストの美味しい作り方(バニラエッセンスを入れる)を教えられて、翌朝、それを冬樹に食べさせて「お母さんの味だ」と冬樹が喜んだところが良かったです。
小学生の冬樹ですが、千秋が風邪で早退した翌朝、家の前で中山と千秋が会話していた雰囲気を見て、冬樹も、ちゃんと気づいて気を遣うあたり、冬樹も成長したということでしょうか。
でも、中学生の男女が手をつないで学校に行くのって、ちょっと恥ずかしいかなと思いますけど。もちろん、学校の近くでは、手は離したのでしょうね。

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