しにがみのバラッド。01【感想】

2007年の秋に、深夜に地上波でオンエアされていたのですが、録画に失敗して何話か見逃してしまったので、TSUTAYAのDISCASでDVDをレンタルして観ました。
たいていのアニメは、一度観たら2回見ることはほとんどないのですが、しにがみのバラッド。は、何度も観たくなってしまいます。
子供が小学校に上がったら、もう一度レンタルして、今度は家族全員で観たいです。

第1話「きみのこえ。」は、小学生の公太と麻依、そして子猫のブルーのストーリーでした。
麻依が亡くなってしまったのは、ちょっと悲しかったですね。
明確には描かれてはいませんでしたが、麻依は気管支喘息だったのではないかと思います。
公太にしてみれば、もし、あの日、自分がサッカーに行くことなく、麻依と一緒に神社に行ってブルーの世話をしていたら、麻依が雨に打たれることもなく、麻依が長時間ブルーと接して猫の毛を吸い込むこともなく、麻依は命を落とさずに済んだのではないかと責任を感じていたのでしょう。
そう考えると、公太にはやり切れない思いがあったと思います。
亡くなった後、麻依の魂(幽霊?)が公太と会話することが出来て、麻依の思いを公太に伝えられたのが、救いでした。

第2話「さかなのころ。」は、中学3年生の浅野と藤島のストーリーでした。
冒頭、藤島がプールにピラニアを放したのにはちょっと驚きました。藤島は、ちょっと取っ付きにくい感じのキャラクターに感じられていましたが、浅野が父親のことをダディーと呼んでいたことで笑顔を見せたあたりから、感じが変わって来ましたね。
モモが浅野に「君はそのうち死ぬことになる」と言って「頑張って」と勇気付けました。自分の死期が近いと知った場合、自暴自棄になる人と、残された時間で出来ることをやろうとする人がいると思いますが、始めの浅野は前者でした。
藤島から告白された時も、「俺はもうすぐ死ぬんだよ」と言って、かわしてしまいます。多分、藤島は、胸の傷跡から、過去に生死に関わるような手術をしたことがあったのでしょう。それだけに、死という言葉を振る理由として使われたことが、我慢できなかったのだと思います。
結局、モモの言っていた「そのうち」というのは、近いうちにというわけではなく、浅野と藤島の間のわだかまりも解けて仲良くなり、浅野も姉の死を乗り越えて前向きになれたようなので、ハッピーエンドとなって良かったです。
モモの「運命っていうのは、命を運ぶこと」「誰かが代われる運命なんて、面白くないでしょう」という科白がとても印象的でした。

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