東京電力株の空売りで、記録をつけ始めた2006年4月以降で最大の損失を被ってしまいました。
かなり前に、急騰株の空売りで踏み上げられてしまって「空売りはもうしない」と固く誓ったのですが、今回は福島原発の事故が収束する気配がなく、ファンダメンタルでまだまだ下がると確信しての順張りでの空売りでしたが、完全に失敗でした。
心理的には、少し前に東日本大震災による電力不足への貢献のためにエコルートで太陽光発電とオール電化を契約した際に、関連する情報を色々見ていて、原発がどんなものか知ってほしい(全)というのを読んでいて、原子力発電に対するネガティブな印象が強くなっていたのが、大きかったです。
1000年に一度の大地震による大津波が発端であり天災と言えば天災かも知れませんが、それまでに十分な安全管理を行なって来ていたとは到底言えず、人災の側面が大きいと考えていました。
人災なのですから、東京電力の責任、引いては株主責任も大きいと考えて、100%の減資となる可能性も十分にあり、仮にすぐにはそうならないとしても100円台まで突入するのは間違いないと思っていました。
4/6(水)の午前中に307円で1,000株空売り、4/11(月)の午前中に平均価格480円弱で買い戻して、手数料や逆日歩を合わせると173,686円の損失でした。
小遣いから貯金してきた中での株式トレードで、この損失は甚大でした。
4/7(木)以降で株価は底打ちの様相を呈していましたが、長期的に考えれば、東京電力株の株価が300円を切る場面が出てくる可能性は、それなりにあったと思います。
ただ、ポジションを取っている間、「東京電力に何か悪いニュースが出てくれないだろうか」といつも気にしている自分がいました。それは、言い換えれば原発事故の拡大を期待しているようなもので、そうなれば、関東地方北部に多い私の親類や知人の健康や生活にも悪影響が出ます。
自分が儲けを出すために、間接的に人(身内や知人)の不幸を期待している、そうした自分を客観視して、空売りのポジションを取ったままでいることが嫌になったというのも、損切りの買戻しを決意した理由でした。
急騰株の空売りは踏み上げられるリスクがあり、下落傾向にある株の空売りはその株に関係する人達の不幸を前提としたものなのです。
やはり、空売りは、私には向いていないようです。
今後、空売りをしたくなったら、東京電力株での失敗を思い出して、今度こそ、今後の空売りはしないようにするつもりです。
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